...当時の最も顕著な天文学者はシリアの代官を務めていたアルバタニ(Albatani 約紀元八五〇―九二九年)であった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...顕著なものであった*...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...たとえば京橋区(きょうばしく)日本橋区(にほんばしく)のごとき区域と浅草(あさくさ)本所(ほんじょ)のごとき区域とで顕著な区別のあることが発見されている...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...或る視角から視れば甲性質が又他の視角から視れば乙性質が顕著なものとして現われる...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...自己自身に安ろうている事物――このような概念は元来哲学的作業仮説でしかない――に於ては顕著なる性質Aがそうでない性質BC……と相隣りして席を占めていると思い做される...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...往々大激論大争議の壇上に於て顕著なる成功を博し得ること多し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中国医術で最も顕著な特性は動物起原の物質の多いことである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...稜角(りようかく)が顕著なもの...
林芙美子 「浮雲」
...知己(ちき)を六十六国に有する一代社交の顕著なる中心となり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...想像に対しては顕著な影響を与えるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...戦争が最も優勢な顕著なものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...動物の間で見られぬほど顕著なものであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...奨励の最顕著なるものである...
森鴎外 「大塩平八郎」
...そうして彼の美に関する理解において特に顕著な点は美と善との結合であった...
柳宗悦 「工藝の道」
...最も顕著なる差別であろうと思うが...
柳田国男 「海上の道」
...ただ社会の最も顕著なる現象として...
柳田国男 「木綿以前の事」
...寧ろ努力を為さざりし形跡の顕著なるものあるを筆者は遺憾に思う...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...床上その他を輾転(てんてん)して苦悶したる痕跡及び絞殺の跡(あと)顕著なるにも拘(かかわ)らず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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