...女のような御顔立ちでございましたが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...顔立ちはより上品で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その女性的な顔立ちはきつと見る人に一種の悪感(をかん)を覚えさせたにちがひない...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...顔立ちから意志固く用心深いという印象を受ける上...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...顔立ちのいい娘であるが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女の容色さえも――その身振り、動作、顔立ち、唇(くちびる)の皺(しわ)、眼、手、上品な痩(や)せ方、――皆理知の反映であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...顔は燃ゆるがようで、顔立ちは優美で、ごく青い目、大きいまぶた、甲高の小さい足、かっこうのよい手首と足首、所々に血管の青い筋を見せている真っ白い肌、あどけない瑞々(みずみず)しい頬、エジナ島で見い出されたジュノーの像のように丈夫な首、しっかりしてまたしなやかな首筋、クーストーが彫刻したかと思われるようで真ん中にモスリンを透かして肉感的なくぼみが見えている両の肩、夢想で和らげられてる快活さ、彫刻のようで美妙な姿、そういうのが即ちファンティーヌであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...玉を刻んだような冷澄な顔立ちや温雅な立(たち)い振舞...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...顔立ちの非常に高雅な美人を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...いかにも聡明そうな立派な顔立ちで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そのあでやかな顔立ちには...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...顔立ちというような固定したもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これも年頃で可憐な顔立ち...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...すばらしい顔立ち...
山本笑月 「明治世相百話」
...太い髷に結ってきりっとした顔立ち...
山本笑月 「明治世相百話」
...服装や顔立ちがサッパリ要領を得ない...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...「……ね……そうして不良少年(チンピラ)らしい顔立ちのいい少年(こども)を往来で見付けると...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...無残な姿に変るであろうその児の顔立ちの...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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