...その醜(みにく)い顔容(かおかたち)のために相変(あいか)らず...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...吉野は顔容(かほかたち)些(ちつ)とも似ては居ないが...
石川啄木 「鳥影」
...顔容(かおかたち)は判然(はっきり)今も覚えている...
泉鏡花 「縁結び」
...この心掛けあってこそ自然口から愛嬌も出て顔容も福々しくなるのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...心を空にその年寄りだという娘の子の一人ある男の顔容(かおかたち)などをいろいろに空想しながら...
近松秋江 「うつり香」
...笑うときの顔容(かおつき)などが...
徳田秋声 「あらくれ」
...強い信仰と理性とに引きしまった彼女の顔容は...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...いまゝではたゞ美しいとのみおもつて見てゐた国貞の絵の面長のお姫さまや返り討になる若人の顔容が云ひしれぬもどかしさと悩ましさとを...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...大阪上りの嵐芳三郎は大柄の顔容...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...綾部近く福知山近く始終ヌッと大きな入道雲に似た無気味な顔容(かおかたち)を見せていたが...
正岡容 「寄席」
...もう児太郎の顔容は...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...お兄様と私とによって顔容(かおかたち)を入れ違えたままに遂げられなければならぬ運命が一刻一刻とさし迫って来ておりますことを...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その仄白(ほのじろ)い顔容(かおかたち)と...
吉川英治 「江戸三国志」
...その顔容(かんばせ)を隠していた...
吉川英治 「私本太平記」
...何の顔容(かんばせ)あって信長にまみえんや――という面目もない立場になってしまう...
吉川英治 「新書太閤記」
...蒼古としてなお仄白(ほのじろ)い顔容の上に想いえがいていると...
吉川英治 「随筆 新平家」
...顔容(かおかたち)をただして来たようであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...顔容(かおかたち)もよく分らぬはず...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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