...娘が疲れて茫(ぼ)んやりした顔付きで次の間で帯を解いてゐると...
犬養健 「愚かな父」
...顔だって魚に属する顔付きじゃないか」正吉が...
海野十三 「三十年後の世界」
...彼等は真剣な顔付きで交々被害地の実情を訴えてやまなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...満足した顔付きに見えたのもをかしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...佗しい囚人か何かのように限りなく悲しそうな顔付きで風にあたっているジーキル博士を...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...彼はまた晴れやかな顔付きになった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...哲学者のように考え深い顔付き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どこの空(そら)を風が吹く底(てい)の顔付きで落着き払って議事を進行せしめたその態度と...
新渡戸稲造 「自警録」
...おどけた顔付きをしていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...ばかされた様な顔付きで少しキヨトキヨト見廻すが大した事でもないので...
三好十郎 「おスミの持参金」
...その辺を見廻している中にひどく悲しそうな心細い顔付きになり...
三好十郎 「おりき」
...顔付きに悩んでいる青年の表情が見える...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...……その近眼らしい痩せこけた顔付きの下から...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...物凄い顔付きを穴の明く程見つめていました...
夢野久作 「白髪小僧」
...市場に並んでいる動物の顔付き...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お八代さんの顔付きが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わざとらしい驚いた顔付きで問うた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……不思議そうな目付きや顔付きで私を振り返って行く人々を見まわした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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