...一寸特徴のある顔付きをしてゐるのが町子の注意を引いた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...』先生は輝いた顔付きになつて声を高めました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...歪んだ顔付きだった...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...考え込む顔付きになった...
梅崎春生 「幻化」
...その顔付きは丸で途方にくれたやうである...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...彼の態度とその顔付きとに明らかに浮き出していたただ一つのことは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...赫々(かくかく)たる行ないをなした人にふさわしいいかめしい顔付きで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この時ほど彼の顔付きは不思議な意外な様をしていることはかつてなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかしやがて、だんだん詳細な点に入ってゆき、姿、服装、態度、歩き振り、顔付き、容貌の表情、などの無数の変化を、精密な感興をもって注視するようになった...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...まじめな顔付きをして...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...如何にも自分のものらしい顔付きで...
牧野信一 「スプリングコート」
...事更に憤つとした顔付きをして...
牧野信一 「妄想患者」
...おいッこらッ!」如何程父が恐ろし気な顔付きをしても...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...ラ氏は侮辱されたような顔付きで眺め入ったが...
松永延造 「ラ氏の笛」
...顔付きに悩んでいる青年の表情が見える...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...何でも余程昔からどんな年寄でも知らぬものは無いのにいつ見ても十六七の若々しい顔付きをしていたからです...
夢野久作 「白髪小僧」
...実は色々の人種の顔付きを揃えていて小さな人種展覧会の観がある...
夢野久作 「暗黒公使」
...その顔付きには今までの悪感情は影も形もなく...
夢野久作 「暗黒公使」
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