...それから村の人も彼に対してたちまち顔付を改めた...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...師父ブラウンは今やわずかに日の輝いた芝生の上に踊り出(で)したい歓びを押えかねる様な顔付をした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...彼の挙動と彼の顔付とはみんなをすっかり驚かせた★...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...呆然とした顔付だった...
豊島与志雄 「丘の上」
...当然だという顔付で...
豊島与志雄 「猫」
...武田は不器用な顔付で示す...
豊島与志雄 「裸木」
...脹れていた顔付が...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...緊りのない脹れっぽい顔付に...
豊島与志雄 「理想の女」
...彼のまじめくさった顔付きは何らの情緒をも示してはいなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...道理でお腹の出来てる顔付だわね...
中原中也 「蜻蛉」
...真面目臭った顔付でバイオリンを続けられていたようなこともあった...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...細君は恨(うら)めしい顔付をして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...主人はちょっと驚ろいたような顔付であったが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...龍馬が長岡の様なキツイ顔付で犬が恐ろしいとは不思議ぢやないかと笑つて居りましたが...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...いくら尤もらしい顔付をしてゐたつて俺なんか欺されないよ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...私の顔を見よ」男は不審な顔付になって...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...唇をひきしめた顔付でおかっぱを振りさばき...
「海流」
...また見えているらしい顔付もしている...
柳田国男 「雪国の春」
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