...先生は少し曇った顔付きをして真面目(まじめ)にみんなの顔や...
有島武郎 「一房の葡萄」
...最も同情ある顔付して柱の上より見守りたるもこの帽子なり...
石川啄木 「閑天地」
...』老人は急に悄気(しよげ)た顔付をして若い教師を見た...
石川啄木 「道」
...怒ったような険しい顔付で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それらを思い出させるような顔付は...
豊島与志雄 「悪夢」
...あらゆるそれらの顔付のなかで...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...その泣き出しそうな顔付と...
豊島与志雄 「古木」
...顔付(かほつき)眼鼻立(めはなだち)が非常に似(に)てゐたものだから...
夏目漱石 「それから」
...細君は恨(うら)めしい顔付をして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鈴木君はこれは迷惑だと云う顔付をしてしきりに主人に目くばせをするが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...折々書生仲間の中には、頭髪を蓬々とし、肩を怒らし、短い衣服を着て、怖い顔付をし、四辺を睥睨(へいげい)しながら、「衣至二于肝一、袖至二于腕一」などと謳(うた)って、太い棒を持って歩いている...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...深刻めいた顔付の豆八は...
火野葦平 「花と龍」
...何だか奥様を思わせるような顔付ではありませんか...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...かえって何だか不安心なような顔付が見えて居て...
正岡子規 「病牀苦語」
...世にも見っともない幸子の顔付を思い出してさえ...
「一本の花」
...香代だけが、ムキな顔付で、しかし、すなほに調理場の方へ)(笑声...
三好十郎 「地熱」
...明るい顔付...
三好十郎 「その人を知らず」
...平気な顔付で現われた...
室生犀星 「野に臥す者」
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