...皆おなじような顔付きをしていたのかも知れないのだが...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...魚戸の真剣な顔付を気味悪く眺めながら...
海野十三 「宇宙尖兵」
...それを顔付(かおつき)には一向出さず...
海野十三 「火薬船」
...すまなかった」正造はもうそれで釈然とした顔付になって腰を下した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...被害民一同がみな同じ考えであろうと思います」大石は頑固さに呆れたという顔付で彼等を見返していたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...怒ったような険しい顔付で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」と云いかけて笹部はひどく真面目な顔付をした...
豊島与志雄 「叔父」
...巡査の顔付や眼付は眼中になかった...
豊島与志雄 「黒点」
...恐ろしい顔付で伸びあがってきた...
豊島与志雄 「白血球」
...またいつもの癖が初まったなという顔付で...
豊島与志雄 「変な男」
...今迄にこやかだった顔付は急に索然たるものとなり...
中島敦 「南島譚」
...どんな顔付をすればいいのか...
中島敦 「狼疾記」
...顔付眼鼻立が非常に似ていたものだから...
夏目漱石 「それから」
...感謝するよ」衣川は亢奮した顔付で清川の手を握った...
浜尾四郎 「正義」
...何事が始まるのかといった顔付で思い思いのところへ控えている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ヱヴェレスト位(くらゐ)がなんだといふ顔付(かほつき)で...
逸見猶吉 「火を喰つた鴉」
...唇をひきしめた顔付でおかっぱを振りさばき...
「海流」
...何かもっと云いたいような顔付きをしたが...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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