...その怒ったような顔付でも判ったが...
梅崎春生 「日の果て」
...故意に表情を殺したような物々しい顔付をして玄関にうずくまって私を見上げた...
梅崎春生 「風宴」
...居ても立ってもいられないという顔付で...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...深刻な顔付だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それからやや欝憤を吐き得たという顔付になって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...陸子ニハ出銭ガ多クッテ困ルッテ仰ッシャッタ癖ニ」「………」「出銭ト云ウノハソンナコトダッタンデスカ」「ソンナコトサ」婆サンモ陸子モ呆レテ言葉モ出ナイト云ウ顔付...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ふふんと云った顔付で身体を任してるこの小さな娘を...
豊島与志雄 「悪夢」
...平気な顔付で言った...
豊島与志雄 「自由人」
...眉の濃い口元のしまった男性的な顔付である...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...」もうそれにきめてるという顔付だ...
豊島与志雄 「父と子供たち」
...まったく生きてた通りの顔付で...
豊島与志雄 「父の形見」
...」彼は今にも泣き出しそうな顔付になって...
豊島与志雄 「月かげ」
...緊りのない脹れっぽい顔付に...
豊島与志雄 「理想の女」
...彼のまじめくさった顔付きは何らの情緒をも示してはいなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし其様(そんな)事には目もくれずお蔵(くら)の役人衆らしいお侍(さむらい)は仔細(しさい)らしい顔付(かおつき)に若党を供につれ道の真中(まんなか)を威張って通ると...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...奥さんは医者を見て妙な顔付をした...
中原中也 「亡弟」
...深い憤(いきどほり)を包むに苦しさうな顔付をすることが常であつた...
平出修 「瘢痕」
...迚も普通の手紙を見るときの顔付で見ることが出来なかった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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