...むっとした顔付にになって...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...榎本は話の途中でにわかに真摯(しんし)な顔付をして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...満足した顔付きに見えたのもをかしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...不機嫌(ふきげん)な顔付をして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...北村さんは腑におちない顔付きだったが...
豊島与志雄 「自由人」
...その顔付にありあり見えていた...
豊島与志雄 「電車停留場」
...そのままの顔付で口許に微笑を浮べた...
豊島与志雄 「同胞」
...笑ってるのか泣いてるのか分らない顔付で...
豊島与志雄 「白日夢」
...何だいその女は?」村田はけろりとした顔付をして周平の方を見返した...
豊島与志雄 「反抗」
...彼の態度とその顔付きとに明らかに浮き出していたただ一つのことは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二十一歳というのには少し老(ふ)けた顔付の...
豊島与志雄 「別れの辞」
...さもあろうと云った顔付で...
中島敦 「南島譚」
...生命にはかえられないから」と真剣な顔付で言われたので...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...急にこう厳(き)つウい顔付にならはりまして...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...精悍な顔付きの鷲鼻(わしばな)...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...国ちゃんに何か野心が出来たらしい顔付です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...けぶたげな顔付でみな横向きになってわたくしを遣(や)り過して置いて...
室生犀星 「花桐」
...すると、お八代さんは又うなずいて、すぐ横の母屋の腰板に引っかけてある一間半の梯子(はしご)を自分で持って来て、土蔵の窓の下にソッと立てかけて、私に登って見よと手真似で云いつけましたが、その顔付きが又、尋常で御座いません...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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