...しかし正直な妹の話もほとんど第一の問題には何の解決も与えなかった...
芥川龍之介 「春」
...余の問題は此苦痛と戰ひ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...問題に趣味のあるだけ省作の離縁話はいたるところに盛んである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...二の問題を出して皆にきいた...
伊波普猷 「私の子供時分」
...今科学の大衆性という問題に就いてはそれ故...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...物質の問題は、哲学の歴史の凡てを貫く、最も本格的な根本問題の一つであったし、そして大切なことには、それが又今日では、愈々益々そういうものとして自覚し直されつつあるように見えるという事情である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...近代の哲学の大勢が何と云っても観念論の課題の外へ出なかったという事実に相応するのであって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...問題は風刺文学ではなくて風刺そのものにあったのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...死者に関する問題について...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...改めて問題の絵馬を無雑作(むぞうさ)に取り上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その題名にも、すこぶるおかしなものが多い...
中島敦 「環礁」
...大川氏の行為はその後もちろん正当防衛として問題にならなかったが...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...結局は、長い訴訟になる……おばさまは賢夫人だし、離婚訴訟で、法律の通(つう)になっていられるから、そのへんのことは、おわかりでしょうが、問題は、ほかにもあるんです」「どんなことなのか、言っていただきましょう...
久生十蘭 「あなたも私も」
...貴下は文学の生活に身を投じたことを後悔してゐるか? といふ題下で諸家の意見を集めてゐたのを見ると...
牧野信一 「喧嘩咄」
...「東橋新誌」という題みると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...またこれを越ゆる巨大な問題はない...
柳宗悦 「工藝の道」
...「その室は問題じゃないんです...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...これは経済の問題から一変して今や心理の問題となり変りつつある...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
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