...」神父は顋鬚(あごひげ)を引張りながら...
芥川龍之介 「おしの」
...」枕もとに独り坐っていた父は顋(あご)で彼に差図(さしず)をした...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...舌は上顋(うはあご)に引ついた儘...
芥川龍之介 「好色」
...清正は短い顋髯(あごひげ)を生(は)やし...
芥川龍之介 「追憶」
...愈(いよいよ)しやくんだ顋を振りの...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...まろまろと顋(あご)の二重になった...
芥川龍之介 「文章」
...顋髯(あごひげ)の長い老人さへやはり船ばたに立つてゐたのである...
芥川龍之介 「本所両国」
...皆おの/\顋下(さいか)に弔(つ)りたる一束の芻(まぐさ)を噛めり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...薄汚い襟巻(えりまき)で丁寧に頸から顋(あご)を包んでしまうと歩き出した...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...番頭は飛んだ厄介者(やっかいもの)と言わぬばかりに小僧に顋(あご)を向け...
中里介山 「大菩薩峠」
...その棒をムク犬の顋(あご)の下へ突き込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども顋の下の髯と...
夏目漱石 「思い出す事など」
...我(が)の女は顋(あご)で相図をすれば...
夏目漱石 「虞美人草」
...「ああ云う連中が行くのかい」と高柳君が顋(あご)で馬車の後ろ影を指(さ)す...
夏目漱石 「野分」
...打ち洩(も)らされた米粒は黄色な汁と相和して鼻のあたまと頬(ほ)っぺたと顋(あご)とへ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...とにかく顋が尖(とが)って頬骨が露(あらわ)れ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お政が「彼方(あッち)へ」と顋(あご)でしゃくる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...魚の顋(えら)のように赤いガーター...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
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