...その幅のある瓜実顔(うりざねがお)の両側に大きな耳朶(みみたぶ)が少し位置高く開いている...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...嗄(しわが)れ気味の幅のある声――どう見ても田舎の若手の警察署長である...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...幅のある長い河と見立ると...
夏目漱石 「創作家の態度」
...――四尺以上で幅のある生垣を苦もなく飛越すのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大きな幅のある靜かな感情...
萩原朔太郎 「宿命」
...街道筋には廣い道幅のある村落があり...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...どっしりと幅のある声で...
久生十蘭 「地底獣国」
...道幅のある恵比須の通りへ出るには...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...唯、氣むづかしげな顏をした、栗毛の犬だけが主人の傍に坐つて、その幅のある、毛深い前肢の一つを、クリストフ・デトレェヴの大きな灰色の手の上にのせてゐた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...東京の隅田川ほどの幅のある川であった...
室生犀星 「幼年時代」
...幅のある舗装道路との境の...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...」肩幅のある早坂氏が微笑を含み...
横光利一 「旅愁」
...肩幅のある中背のがっちりとした姿で...
横光利一 「旅愁」
...そして優形(やさがた)の覆面と肩幅のある背の高い覆面の男と...
吉川英治 「江戸三国志」
...男らしい幅のある胸と腕が...
吉川英治 「江戸三国志」
...幅のある背を向けて...
吉川英治 「三国志」
...幅のあることを痛切に感じた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...五間ほども幅のある船と岸との間の枯れ蘆の沼をぽーんと跳んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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