...ファルケンハインは西方に於て頽勢の挽回に努力したが遂に成功しなかった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...最早(もはや)如何(いかん)ともすべからざる頽勢(たいせい)を一挙に輓回(ばんかい)せんがために...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...ようやく疲れかかったカルネラの頽勢(たいせい)は素人目(しろうとめ)にもはっきり見られるようになった...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...此頽勢を盛り返し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恋愛の惨(みじ)めな頽勢(たいせい)を多少なりとも世間的に持ち直そうとする愚かな虚栄と意地からであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...争議団の頽勢に油断して...
戸田豊子 「鋳物工場」
...大隈伯の威望と伎倆と有て僅に進歩党の頽勢を支持すと謂ふべきなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...日に日に頽勢を辿る夕陽新聞を一人で背負って立った気になり...
久生十蘭 「魔都」
...頽勢期の前のもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近年は次第に頽勢に傾いてゐると云はれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...頽勢(たいせい)挽回の大作戦会議をこらしていた...
吉川英治 「三国志」
...味方の頽勢(たいせい)を一気にもり返してお目にかけん」と...
吉川英治 「三国志」
...文醜(ぶんしゅう)などを斬り白馬の重囲を蹴ちらして彼の頽勢(たいせい)を盛り返したなど――その報恩としてやったものでござる...
吉川英治 「三国志」
...わが軍の頽勢(たいせい)を如何せん」と...
吉川英治 「三国志」
...夏侯楙は頽勢(たいせい)を革(あらた)めるために...
吉川英治 「三国志」
...民部が神のごとき采配ぶりにたちまち頽勢(たいせい)を盛(も)りかえし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...もとよりこうした頽勢(たいせい)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ守るのほかない頽勢(たいせい)に傾いてきたものだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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