...最早(もはや)如何(いかん)ともすべからざる頽勢(たいせい)を一挙に輓回(ばんかい)せんがために...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...一挙にして頽勢(たいせい)を挽回したお花は...
江戸川乱歩 「接吻」
...争議団の頽勢に油断して...
戸田豊子 「鋳物工場」
...幕府の頽勢(たいせい)を支えきれぬように...
直木三十五 「南国太平記」
...少しく頽勢(たいせい)を挽回(ばんかい)したと云うしだいになる...
夏目漱石 「坑夫」
...八年には田沼の頽勢も一瞬にして壊滅...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...自分の頽勢(たいせい)にひきかえて路考の方はいまだに万年若衆...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...日に日に頽勢を辿る夕陽新聞を一人で背負って立った気になり...
久生十蘭 「魔都」
...現今の頽勢(たいせい)を挽回(ばんかい)しようとしている人はある...
森鴎外 「かのように」
...近年は次第に頽勢に傾いてゐると云はれる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...文醜(ぶんしゅう)などを斬り白馬の重囲を蹴ちらして彼の頽勢(たいせい)を盛り返したなど――その報恩としてやったものでござる...
吉川英治 「三国志」
...味方の頽勢(たいせい)すこぶる憂(うれ)うべきものがあったが...
吉川英治 「三国志」
...夏侯楙は頽勢(たいせい)を革(あらた)めるために...
吉川英治 「三国志」
...なお頽勢(たいせい)をもりかえそうと晦(くら)んでいるが...
吉川英治 「私本太平記」
...――また自分に頽勢挽回(たいせいばんかい)の才力はないとして...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ守るのほかない頽勢(たいせい)に傾いてきたものだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一(いっ)たんの頽勢(たいせい)をもりかえし...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...源氏全体のこの頽勢(たいせい)を...
吉川英治 「源頼朝」
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