...最早(もはや)如何(いかん)ともすべからざる頽勢(たいせい)を一挙に輓回(ばんかい)せんがために...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...こゝには雪頽(ゆきくづる)の字(じ)を借(かり)て用(もち)ふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さて雪頽(なだれ)は雪吹(ふゞき)に双(ならべ)て雪国の難義(なんぎ)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...既に頽廃期に入った国の都の方が如何にもしっとりとして懐しくもある...
辰野隆 「パリの散策」
...心の萎靡頽敗(ゐびたいはい)した形でも...
田山録弥 「動的芸術」
...われわれ士族階級は頽廃しつつありといった具合にね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...進んだ理論や極度に頽廃(たいはい)的な芸術や世態の動揺や市民的感情などの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頽廃したフランス共和政府はこの第四階級を取り扱っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...感情ヲ抑制スルノ力ハ驚クベキモノアリ」これは考えものだ……ことに今日のような頽廃(たいはい)を極めた時代を...
中里介山 「大菩薩峠」
...頽然(たいぜん)たる老人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸末期の頽廢した...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...頽勢の挽回し難きものなることは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...十六世紀の初頭にはその商業はアントワアプの競争の下に衰頽し始めた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...摧頽病骨蘇...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そうしてギルドの衰頽(すいたい)(すなわち資本制度の勃興)と工藝の廃頽(はいたい)とは併行する...
柳宗悦 「工藝の道」
...この時はもうすでに衰頽(すいたい)の極度に達し...
柳田国男 「海上の道」
...かような人類文化の頽廃を随所随時に喰い止めて...
夢野久作 「鼻の表現」
...しかし西欧が漸くその独自の文化を作り始める頃にはインドはその頽廃の底に達し...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索