...頽廃的(デカダン)という事を口に讃美しながら...
石川啄木 「性急な思想」
...こゝには雪頽(ゆきくづる)の字(じ)を借(かり)て用(もち)ふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さて雪頽(なだれ)は雪吹(ふゞき)に双(ならべ)て雪国の難義(なんぎ)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ちょうどレスターの衰頽が彼のために輝かしい未来の道を開けてくれたと思われたそのとき――その瞬間に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...頽廃(たいはい)...
太宰治 「善蔵を思う」
...悔恨――哀愁――頽廃――虚無――そして――?アルコールのない日は...
種田山頭火 「其中日記」
...身心頽廃...
種田山頭火 「其中日記」
...またある人は唯物論的思想の流行による国民精神の廃頽のせいだと思い込む...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...彼女は自分の衰頽(すいたい)に気づいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...四部曲の野蛮な頽廃(たいはい)的人物は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頽廃的なものがあるばかりで...
豊島与志雄 「水甕」
...一時衰頽せざるを得なかった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...一度(ひとたび)その秘戯画に現はれたる裸体画を検するものはその骨格の形状正確にして繊巧を極めし線の感情の能(よ)く敗頽(はいたい)的気風に富める漫(そぞろ)に歌麿を思はしむる所あるを知るべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...如何にも植民地の場末と云つた感じの・頽廢した・それでゐて...
中島敦 「環礁」
...枯れ頽(くず)れ...
本庄陸男 「石狩川」
...ちかごろの里見(さとみとん)の顔をもう少しばかりしけさせて苦痛と頽廃(たいはい)の薬味を加えればいいかもしれない...
山本周五郎 「陽気な客」
...サン・ロレンツオ寺の頽(くづ)れた古廊(こらう)も秋の季節に見るべき物である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...源氏全体のこの頽勢(たいせい)を...
吉川英治 「源頼朝」
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