...それを暗夜(あんや)の燈火(ともしび)とも頼んで...
芥川龍之介 「邪宗門」
...若しお前たちの母上の臨終にあわせなかったら一生恨みに思うだろうとさえ書いてよこしてくれたお前たちの叔父上に強(し)いて頼んで...
有島武郎 「小さき者へ」
...英将ウエリントンの来援を頼んでナポレオンと決戦せんと企図していた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...無理に頼んで入れてもらつたといふやうな...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...とりはからえ”と頼んでもらう方が...
海野十三 「超人間X号」
...とにかく判決だけは少しでも遅らすようにネバってくれ」と頼んでおいて...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...僕のために彼の助けになってやって貰いたいと頼んでいるだけなんだよ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...母と離れて暮す二週間……この間に何とか父に頼んでみようと思いました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...敏子と小池さんに頼んでおいて二階に上り...
谷崎潤一郎 「鍵」
...母親をせびった小銭で近所の大工に頼んでいいかげんの棍棒(こんぼう)を手にいれた...
寺田寅彦 「野球時代」
...そこに残っていてくれと彼女は長男に頼んで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...万事は葬儀屋に頼んで...
豊島与志雄 「肉体」
...自動車まで頼んでくれたので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...警察にでも頼んでみようかと思ひます...
林芙美子 「浮雲」
...照雲上人を戒師と頼んで盧山寺において落飾し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...これはどうしたのだね」主人「それは粉屋へ頼んで先ず玄米を細(こまか)く碾(ひ)かせて...
村井弦斎 「食道楽」
...誰かに頼んでも、万一、本になって自分の気にいらないものになっては、見るたんびにいやなおもいをしなくてはならないわけだと、最悪のことばかりが気になったのである...
山之口貘 「装幀の悩み」
...用を頼んでるのは? ……なんの夢を見てるんだい?にんじん――いやだよ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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