...事務長にもそれを許してくれるように頼んでもらいたい...
有島武郎 「或る女」
...看護婦の代りに市子を頼んで上(あげ)る積りだがね...
石川啄木 「菊池君」
...もし窓のところへ現われたら手を貸してやってくれと頼んで...
海野十三 「深夜の市長」
...仕事を自分に頼んでおきながら...
海野十三 「什器破壊業事件」
...ある時などはわざわざ頼んで...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...紐育(ニユーヨーク)にゐる友達の許(とこ)へ頼んでよこした事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...探偵に頼んでその判断を徴する以外には...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それから山田氏の好意にてK君を本式の通辯に頼んで上野公園の帝展を見にゆく...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...誰か買い手がないか聞いてみてくれないかと頼んでみたけれど...
徳田秋声 「縮図」
...その上田舎の老人に頼んで...
豊島与志雄 「蓮」
...離屋に住んでる親戚の一家にも留守を頼んで...
豊島与志雄 「未亡人」
...珍しい魚の図譜を作って見ようと魚屋に頼んでおいたら...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...社から見舞のため森成(もりなり)さんを特別に頼んでくれた時...
夏目漱石 「思い出す事など」
...玄々斎に頼んで、叔母を脅かしたのは、この私に相違ございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頼んで見たら、氣輕に見せて貰へたらうが、強つてさうするほどの氣にもなれず、――それほど一人愉しんで描いてゐたやうな繪なので――私はそのままおもてへ出た...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...私は人に頼んでその顛末を詮議してもらったけれど...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...後からお屋敷へお届け申します」「好(よ)しなに頼んでおきまする...
吉川英治 「剣難女難」
...討ってくれと泣いて頼んで来てもまだ討たぬぞ」人とは...
吉川英治 「八寒道中」
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