...私はあなたの立派な本當の心を頼りにしますよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...何ぞといふと赤門の学士会のと同類の力を頼りにして威張たがる...
内田魯庵 「犬物語」
...あの名画を頼りにして辛うじて生き続けて来たのにそれを奪われてしまっては...
海野十三 「すり替え怪画」
...照ちやんは女將を何よりも頼りに思つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...お打ちでなければ夜も日も明けぬように頼りになさるものですから...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...たとい酔っても方向など頼りにせず...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...周も彼女を頼りにした...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...他(ひと)は頼りにならないものだという観念が...
夏目漱石 「こころ」
...ヘッドランプの光を頼りに一坪テラスまで行くことにした...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...漁師たちが出て、月光を頼りに、足あとをさがして歩いた...
林不忘 「あの顔」
...淡い手提ランプの光を頼りにせっせとこの大事件の記事を書き綴っていた...
久生十蘭 「魔都」
...一番頼りになる人物が意識不明でチャリングクロス病院に横たわり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...先方も正規の航路(コース)を離れる訳だから遭難船の無線だけを唯一の頼りに...
牧逸馬 「運命のSOS」
...然し私は、杖を頼りに、葛籠を背負つた舌切雀の悪党爺のやうに表情を歪めて、よた/\と屋根裏の納屋へ向つて行つた...
牧野信一 「鬼の門」
...」手頼りにならない気がして...
室生犀星 「童子」
...どこか頼りになる感じが起るではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...ただ叔父一人を頼りに……致しているのでございます」女の言葉は急に沈んで来た...
夢野久作 「暗黒公使」
...まるきり頼りにならない現状なので...
吉川英治 「私本太平記」
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