...亡国の民の心ほど頼りない淋しいものはないのです」と...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...つまりそれほど頼りない女神である――がほほえんだり顔をしかめたりする...
谷譲次 「踊る地平線」
...始終頼りない女やいうてはりました」「ほんとにそのとおりだ...
近松秋江 「霜凍る宵」
...しかし五つか六つしか年の違わない若林の何かにつけて淡泊で頼りないのに比べると...
徳田秋声 「縮図」
...頼りないわ」「じゃ...
外村繁 「澪標」
...何もかも頼りないのだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...その変に頼りない危っかしい全体が...
豊島与志雄 「裸木」
...頼りないこと申しました...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...「た、たよりないったら――お前も、茶化してばかりいて、頼りないし、妾ゃ――妾ゃ、この齢で――」そういうと、袖を目へ当てて、泣きじゃくった...
直木三十五 「南国太平記」
...頼りない有様になって行くのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――何しろ真っ暗なときでなきゃ出て来ません」音松の話は頼りないものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この頼りない若旦那型がこの上もなく魅力的に見えるのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甚だ頼りない證據です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頼りない尼法師だったんですもの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつかそんな目に會ふから手頼りないものね...
正宗白鳥 「水不足」
...ふと頼りない眼いろで見戌る...
矢田津世子 「茶粥の記」
...この頼りない娘を捨てていっていい道理はない...
山本周五郎 「新潮記」
...僕が代りにあなたを賞めてやってるようなものだから、頼りないよ...
横光利一 「旅愁」
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