...」使者(つかひ)は小鳥のやうに頼りなささうな目付をした...
薄田泣菫 「茶話」
...」「それでこそ頼りがいがある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...之を手頼りにしなければ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...今では頼りになる身内もなく...
豊島与志雄 「好意」
...村尾さんを頼りにするようになって...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...心頼りにしていた姉一家は...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...頼りにする遺産が一文もないと云ふ事が知れた時からわかつてゐるものの...
永井荷風 「来訪者」
...昔から年々の農事――稲作が主であるが――を始めるための頼りにしてきた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それを大いに頼りにした...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...敵前上陸はどこでも――例へば川も海もない麦畑の中のやうなところでもできると考へてゐたりするやうな頼りない将校であつた...
新美南吉 「耳」
...杖を頼りに外を歩き回ることができるようになるならば...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...頼りない感じはしますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男のない生活は空虚で頼りない気がしてならない...
林芙美子 「晩菊」
...うまく出来ますかしら?」「出来ますとも――」頼りない身には...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...飛び立ちたい心もちでいる娘の気持は何を頼りに拡がってゆくのだろう...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...このかたおひとりを頼りに一つ一つ家政を覚えたのでした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ただ毛利家の強大のみを頼りにする者の言葉だった...
吉川英治 「黒田如水」
...むしろ耳を頼りに飛ぶのである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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