...すこぶる頼りない...
石川欣一 「山を思う」
...反対派と目されるもの――実際は甚だしく頼りない連中だったが……二名...
犬田卯 「瘤」
...あの名画を頼りにして辛うじて生き続けて来たのにそれを奪われてしまっては...
海野十三 「すり替え怪画」
...考へればいつまでも頼りない身の上のやうに小寂しくもある...
鈴木三重吉 「桑の実」
...彼は一本か二本の索を用意して一番幅の広い場所を突っ切る時にはそれを頼りにした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...又頼りにもしてゐる...
高浜虚子 「椿子物語」
...また頼りないのも新人であって...
十返肇 「日本推理小説の曲り角」
...笹尾は一人で家財を売り払って遠い親戚を頼りに東京へ稼ぎに出かけること...
豊島与志雄 「過渡人」
...若い男女も老人か子供のように頼りない姿である...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...およそ果敢(はか)なく頼りなく望みなく...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...頼りに思う停車場は縁日の夜店ほどに小さいものであった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...胡麻鹽頭(ごましほあたま)の頼りない男ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな頼りにならぬ罪人である...
松永延造 「職工と微笑」
...おりかは相手が頼りにならなくなつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ヌラリして頼りない事おびただしい...
三好十郎 「肌の匂い」
...頼りなげに立っているのを見たら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...他に身より頼りのないこの女と...
夢野久作 「暗黒公使」
...日本は從來どうも日本精神とか東洋哲學の信念に頼り過ぎ...
吉川英治 「折々の記」
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