...根拠の薄弱なきわめて頼りないものではあるが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...朝鮮アメ」と頼りない日本語を言って...
高見順 「いやな感じ」
...個人が頼りにならないとすれば...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...僅かに外援の支持に頼りて存在せる大厦なりといはむと欲す...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その日も私は英子の机に倚りながら頼り無いような幸福の時間を過した...
豊島与志雄 「運命のままに」
...昔風の煎薬と塗薬とだけを頼りにしていられるが...
豊島与志雄 「碑文」
...私自身も実は余り頼り多く思ってはいなかった位だから...
豊島与志雄 「理想の女」
...ただ一つの頼りなのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...およそ果敢(はか)なく頼りなく望みなく...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...かろうじて行く頼りにはなる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...まことに、頼りなきままに、食堂を出ると、僕は、台所の方へ歩いて行った...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...だからみんな東線だけが頼りだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...「不自然に拵へ上げてしまつたその夜の退屈な時間」を漸く過すことが出来るといふ頼り無い光明を認めました...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...氣合術は何だか手頼りないやうですから...
正宗白鳥 「素材」
...僕になんでも話してね」「頼りにしていい?」「うん頼りにしてね」「今夜は明るいね...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...おっかさんはおまえだけが頼りなんだからね...
山本周五郎 「季節のない街」
...そうした身寄り頼りを一切たのみとしない母であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...そうして彼らの頼りない心の「願い」をきくところのものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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