...かのハムレットが感じたと思われる空虚や頼りなさはまた私にも存分にしみ通って...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...頼りにして働く人も出來るし...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...何ぞといふと赤門の学士会のと同類の力を頼りにして威張たがる...
内田魯庵 「犬物語」
...あなたは頼りにならないお人だ...
太宰治 「女の決闘」
...最も力強い頼りとなつたのは...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...わたしはお前ばっかりが頼りなのだから……」二人の子供がありとはいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔から年々の農事――稲作が主であるが――を始めるための頼りにしてきた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...頼りないやうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...如何(いか)に頼りなく当(あて)にならないかを...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...番地を頼りに歩いた...
林芙美子 「浮雲」
...まったく万事休すである! 女が男に比べてどんなに弱々しく頼りないものであっても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自分がこれこそ神様のように頼りだと言っているスペードのキングを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まことに、頼りなきままに、食堂を出ると、僕は、台所の方へ歩いて行った...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...頼りになるという感じは人間生活の通り一遍のことでは(相互的に)会得されないものですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...エジプトのマリア主を据ゑまつりしいと畏き所に頼りて願ひまつる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...きわめて軟弱な・感じ易い・とかく霊魂にばかり頼りたがる・肉体と共にいて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あなた一人が頼りだと思っていたときによ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...誤りなくそれに頼り得る価値の標準は本来ないことを確信しているに相違なく...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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