...頼りになる人と敬まわれ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...登志子は兄さん兄さんと彼を何かにつけて頼りにしていた...
伊藤野枝 「わがまま」
...「わてかて頼りのうおまんねんで」と...
谷崎潤一郎 「細雪」
...調子の区別も曲の詞も音の高低も節廻(ふしまわ)しも総(す)べて彼は耳の記憶(きおく)を頼りにしなければならなかったそれ以外に頼るものは何もなかった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...君より外に頼りにする人がないもんだから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まことに頼りのない父だが...
徳田秋声 「縮図」
...しかし五つか六つしか年の違わない若林の何かにつけて淡泊で頼りないのに比べると...
徳田秋声 「縮図」
...今では頼りになる身内もなく...
豊島与志雄 「好意」
...なんだか頼りないし...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...甚だ頼りない次第であり...
豊島与志雄 「憑きもの」
...ただ一つの頼りなのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...けれどもその頼りがないといふのはないといふ方が邪曲なのだとは知つてゐる...
中原中也 「小詩論」
...――泥棒はそれを頼りに金を搜して居たんですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕一人を頼りにして生きてゐるンだからね……」性急に...
林芙美子 「浮雲」
...これほど手頼りのない武器もすくない...
久生十蘭 「海豹島」
...周知の主題に頼り神の仮定を使用して...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...という答えには頼り得ない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...おれの将来についても天野さんに頼りきっていたからな...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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