...あなたを頼りにしています...
太宰治 「新ハムレット」
...もし明白でないならば、吾々は之を信じ、之に手頼り、之に基いて言動することは出来ない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...若さを頼りにするわけにゃゆかないよ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...なんだか頼りないし...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...それはほんとに淋しい頼り無い気持で...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...みすみす頼りない外国の漂浪者を...
中里介山 「大菩薩峠」
...杖を頼りに外を歩き回ることができるようになるならば...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...頼りない感じはしますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――泥棒はそれを頼りに金を搜して居たんですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舷窓(げんそう)のわずかな光を頼りに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...私の煩悩はそれ程頼りないものになつてゐるのです...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...娘は父親がともすると頼りない足もとで...
室生犀星 「みずうみ」
...ふと頼りない眼いろで見戌る...
矢田津世子 「茶粥の記」
...猪之さんはあんなにおまえを頼りにしているし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...小供心に頼り無い沈んだ悲哀(かなしみ)が充満(いつぱい)に成つた...
與謝野寛 「蓬生」
...おれもお前(めえ)も一躍して百万長者だが」「何より頼りになる...
吉川英治 「江戸三国志」
...頼りにならぬ弟と...
吉川英治 「剣難女難」
...――何処へ行くか?世間というものが途端に渺茫(びょうぼう)として頼りない海騒(うみさい)のように思えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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