...然し交通の不便な時代にさう頻繁に上京は出来なかつたから...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...健康が何時も不十分であった上に住居を鎌倉に移したために従来頻繁に往来していた旧友諸君と自然疎々しくなる傾きになってしまった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...いよいよ頻繁に聞え...
太宰治 「トカトントン」
...農村問題最近の新聞紙では「失業問題」というテーマが一頃のようには頻繁に見当らない...
戸坂潤 「社会時評」
...やがては胸の奥に頻繁に蘇ってきた...
豊島与志雄 「塩花」
...なお大酒の癖が頻繁になっていた...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...その家への出入りが再び頻繁に始まったことも...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...北海道特に十勝岳においては頻繁に観測される...
中谷宇吉郎 「雪」
...それは加速度的に頻繁になって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...帳面の調べが頻繁になるにつれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一方の距離が他方の距離と頻繁に誤解されてきた理由を...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一方から言へば人間の交通が益々頻繁になつて世界通用語の必要が切に感ぜられることを証拠立てると同時に...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...屁理屈を設け頻繁に欧州大陸へ行っています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...頻繁に到着する自動車が遊山帰りの華美な客を吐いてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...その後頻繁に手紙の往復をするやうになつてゐたが...
牧野信一 「交遊秘話」
...称念寺黄楊の真垣(まがき)の青むころ再び君を見じと誓ひぬ再び私が称念寺裏を頻繁に往来しだすやうになつたのは...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...一つには客来が頻繁になって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...どこの炉端もそんな出入が頻繁になって来た...
横光利一 「夜の靴」
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