...平民社に頻繁に出入する山路愛山であつたかと思ひますが...
石川三四郎 「浪」
...従うて諸家の閨門(けいもん)に出入すること頻繁にして時々厭らしい! と云う風説(うわさ)を聞く...
泉鏡花 「婦系図」
...然し交通の不便な時代にさう頻繁に上京は出来なかつたから...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...以前のように頻繁に外出することはなく...
谷崎潤一郎 「鍵」
...お春だけが頻繁に往ったり来たりして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...英一の死はシュレーデル氏に電報で知らせたが其後英一に宛てた二通の手紙が屆いたのを見ても如何に頻繁に通信して居たかゞわかる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...なかでも一ばん頻繁にあらわれるのは嘲笑の色であり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...湾内に発動機船の往復頻繁になってからは...
豊島与志雄 「鴨猟」
...その間の交通もまた頻繁になるから...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...他の添加物は時に使われるが頻繁には使われない3.これらの着色物プラシャン・ブルーすなわちフェロシアン鉄は健康に傷害を及ぼすとみなされている4.この国では実際に緑茶と言うべきもの...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...それが我々に知られることなく頻繁に起るかもしれないということは認めないわけにはゆかない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...」うつかりと夜道を戻つて来た酔払ひなどが突然狐や赤鬼に悸されて胆を潰したり娘達がひよつとこに追ひかけられたりする騒ぎが頻繁に起つたりするので...
牧野信一 「鬼涙村」
...中田鋭氏には比較的頻繁に接してゐた...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...頻繁に耳のうしろの傷を押えながら...
「小祝の一家」
...それから又五六箇月の間頻繁に往來をしましたが...
森田草平 「「青白き夢」序」
...これらの地は水害頻繁にかつおおむね卑湿であって...
柳田國男 「地名の研究」
...頻繁に訪ねて来ながら...
山本周五郎 「めおと蝶」
...小田原(おだわら)や甲府(こうふ)などへ頻繁に往来しているのでも...
吉川英治 「新書太閤記」
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