...又は頻繁にすることが出來るならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...平民社に頻繁に出入する山路愛山であつたかと思ひますが...
石川三四郎 「浪」
...今後はなほ一層頻繁に起るに違ひない...
丘浅次郎 「人類の将来」
...健康が何時も不十分であった上に住居を鎌倉に移したために従来頻繁に往来していた旧友諸君と自然疎々しくなる傾きになってしまった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...和歌管絃の御宴は以前よりさらに頻繁になつたくらゐで...
太宰治 「右大臣実朝」
...あれから此方頻繁に出入りするようになったことの裏には...
谷崎潤一郎 「細雪」
...夜警の巡回を頻繁にしたが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...発作がますます頻繁になって来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...頻繁に協議もできるし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...最も頻繁に使われる...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...いよいよ頻繁に深酒に浸るようになった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...二人は頻繁に眼を見合った...
豊島与志雄 「二つの途」
...小売商人やを乗せた自転車がわりに頻繁に通る...
中村地平 「南方郵信」
...念のためにもう一つレコードに頻繁に出て来る「ウレラソロク」という言葉をローマ字で書いて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...松谷鶴子を愛するようになってからはほとんど隔月ごとに頻繁に来朝するようになったというのもまた無理のない次第...
久生十蘭 「魔都」
...頻繁に到着する自動車が遊山帰りの華美な客を吐いてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...当今では見るも怖ろしい化物を頻繁に出没させ...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...この話しかたの内奥には、頻繁に会い、話せるために一層細部までを結び合わそうとする互の意識しない自然な烈しい慾求が働いていて、逆にそのとき毎にのこした部分を生じ、のこされた部分は一種の苦しさ焦慮めいたものになってたまって来る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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