...又は頻繁にすることが出來るならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...爾後地震頻繁にして十二日午前十時迄に總計四百十七回の地震あり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...従うて諸家の閨門(けいもん)に出入すること頻繁にして時々厭らしい! と云う風説(うわさ)を聞く...
泉鏡花 「婦系図」
...いよいよ頻繁に聞え...
太宰治 「トカトントン」
...頻繁に勢よく椅子の背にもたれかかったりして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...現在のわれわれの周囲にも日常頻繁に起りつつある人間の悲劇や喜劇の原型(プロトタイプ)であり雛形(モデル)であるとも考えられなくはない...
寺田寅彦 「ピタゴラスと豆」
...頻繁に来るので、三日目には誰もが寝台の下にヤスリ一丁と拳銃二丁、火薬一ポンドに二〇発の弾丸とを隠し持つことができた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...広い国道も今は狭すぎるくらゐ交通が頻繁になつてゐた...
徳田秋聲 「老苦」
...いっそう頻繁にぺっぺっと唾(つば)を吐(は)いた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたしは前より頻繁にネーフスキイまで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...陣痛は可なり頻繁にまた激しくなってきた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...ロシヤでもそうした場合が次第に頻繁に生じつつある...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そこへ堂上方はじめ頻繁に訪問したそうで...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わりに頻繁に発生する現象である...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...他の添加物は時に使われるが頻繁には使われない3.これらの着色物プラシャン・ブルーすなわちフェロシアン鉄は健康に傷害を及ぼすとみなされている4.この国では実際に緑茶と言うべきもの...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...頻繁に一ペニーで手紙を受け取る連中は住所不定だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...頻繁に到着する自動車が遊山帰りの華美な客を吐いてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...かつ権利移転が頻繁になって後は...
柳田國男 「地名の研究」
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