...馬琴の家の下婢の出代りの頻繁なのは殆んど応接に遑(いとま)あらずだ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...それは出入が頻繁なので...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...われわれはこの頻繁な会合をがまんできるものにするために...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...最早梅花の季節は過ぎて自動車の往復も頻繁ならず...
近松秋江 「伊賀國」
...航海の頻繁なところであるから潮の調査は非常に必要なので...
寺田寅彦 「瀬戸内海の潮と潮流」
...このテスラ電流というのは非常に高圧なそして非常に頻繁な交番電流であるが...
寺田寅彦 「話の種」
...頻繁な余震も頭を狂わせます...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...形式的原理によって事物の現実的・内容的・原理を蔽おうとするこの最も頻繁なる虚偽は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...手紙としては頻繁過ぎる程頻繁な手紙にまで...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...兎も角後漢以後の交通は餘程頻繁なものであつて...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...閲覽の頻繁ならざるが爲にてもあるべけれど...
内藤湖南 「文溯閣の四庫全書」
...さしも頻繁な美濃廻りと東海...
中里介山 「大菩薩峠」
...頻繁なる対人圏と同様に...
中原中也 「詩に関する話」
...自動車は今すでに頻繁なり...
羽田亨 「聚樂廻り」
...出入港船の頻繁な洞海湾の港口を横断している...
火野葦平 「花と龍」
...それなればその堤上の頻繁な往来を停止しその来襲する黒煙を止むる事が出来るかというに...
牧野富太郎 「植物記」
...もっと頻繁な急速な場所の変更が必要となる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...頻繁なる低頭など...
山本周五郎 「長屋天一坊」
便利!手書き漢字入力検索