...腰まで水に浸(つか)つて頻りに竿を動かしてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...頻りに奔走していましたし...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...頻りに上海と通信を交して居りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...近づいて来る跫音(あしおと)が四辺に頻りにどかどか聞えるような気がした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...盃が空になると細君がすぐ氣を利かしてついで呉れるのを感謝して頻りに飮む...
高濱虚子 「俳諧師」
...頻りに問はしめ給ふと雖も...
太宰治 「右大臣実朝」
...李も手真似をして頻りに何か言つてゐたが...
田山録弥 「一室」
...Kが徳子を介抱して頻りに苦力の車に乗せてゐるのを眼にした...
田山録弥 「犬」
...竹を切っては頻りに尺八を取っているらしいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...爺さん頻りに息をはづませながら「どうも今なあんまり音がえらかつたから下手にすつと返りかも知れねえ...
長塚節 「利根川の一夜」
...頻りに上京のことを考へてゐた...
原民喜 「星のわななき」
...腹の立つこと頻りである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...頻りと馬から身をふり離さうともがいてゐる旅人の處まで下りて行つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頻りに尾を振り、前になり、後になり、真白な泡になってサーと足許に迫って来る潮を一向恐れず元気に汀を走るのが海辺の犬らしかった...
宮本百合子 「海浜一日」
...頻りとこっちを振向いていた...
吉川英治 「私本太平記」
...頻りに土を蹴って足掻(あが)いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...経略使の(ちゅう)をあいてに訴訟するしか途(みち)はありますまい」湯隆は頻りにすすめた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...小生は小生でその頃休刊してゐた以前からの雜誌『創作』を自分の手で復活經營したく頻りと金を集めることに腐心してゐたのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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