...私は思はず頸(うなじ)を反らせて...
芥川龍之介 「地獄変」
...そうして体を出来るだけ、平(たいら)にしながら、頸を出来るだけ、前へ出して、恐る恐る、楼の内を覗(のぞ)いて見た...
芥川龍之介 「羅生門」
...柄は木製の環で背中の上を通って頸にのっかる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...凄じいほど気高い顔が、一目、怨めしそうに六蔵の面(おもて)を視て、さしうつむいて、頸(えり)白く、羅の両袖を胸に犇(ひし)と掻合(かきあわ)す、と見ると浪が打ち、打ち重って、裳を包み、帯を消し、胸をかくし、島田髷の浮んだ上に、白い潮がさらり、と立つ...
泉鏡花 「浮舟」
...けげんな面持で頸(くび)をひねり...
太宰治 「お伽草紙」
...右手頸及び左脇腹にも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...大蛇のような長い頸を持った...
久生十蘭 「地底獣国」
...」「ふうむ! うなじに頸飾かな! ヘッヘッヘッ!」そして補祭は再び手を揉みながら部屋をひとめぐりした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...頸(くび)飾りや指環はいったん盗んでおいて...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...手や頸にすり疵(きず)をこしらえ...
本庄陸男 「石狩川」
...また弟子に命じ布の故衣(ふるぎ)で諸虎の頸を繋ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...残酷に時計を手頸(てくび)からもぎ取った瞬間の傷あとだったらしいわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...そのかわりには頸に糸をかけたままで...
柳田国男 「母の手毬歌」
...この国頸城(くびき)郡姫川(ひめかわ)の流れに...
柳田国男 「山の人生」
...祖父が背後からイキナリ筆者の頸筋を掴まえて鼻の頭と額をギュウと畳にコスリ付けた事があった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...年久しき刎頸(ふんけい)の友(とも)でもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに好漢(おとこ)同士の刎頸(ふんけい)の交わりがまた新たに結ばれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...白く抜出た額に、頸を振る度に、バサッとかかる、漆黒の断髪は、海藻の美だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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