...頸の肉へその冷い舌の先を觸れようとしてゐたのでございます...
芥川龍之介 「地獄變」
...その頸(うなじ)を見た時に...
芥川龍之介 「偸盗」
...大幅の清少納言の後向(うしろむ)きの姿の「繪姿の頸筋のあたり」を...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...重そうに頸(くび)をふり...
梅崎春生 「黄色い日日」
...その鰐の頸にお乘せ申し上げて送り出しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...哀(かな)しい情に堪えないでお頸をお刺し申さないで...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...その手頸を捕へようとした...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...体ノ重ミデ頸ガ引ッ張リ上ゲラレルヨウニスル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...滑リ台ニ寝テ頸ノ牽引ダケヲスルコトニスル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...頸(くび)の痺れ...
寺田寅彦 「夢判断」
...女は頸に掛けてゐた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...きょうはお爺さんがひとり参詣にきて越後の国中頸城(なかくびき)郡何村とかの者だと名のってから「あんたここにこうしておいでになってなにか行(ぎょう)でもなさるのですか...
中勘助 「島守」
...生温かい血が噴いては頸(くび)へ流れ伝わる...
永井隆 「長崎の鐘」
...それでは――と帯に頸を載せたまま考え込んだ...
北條民雄 「いのちの初夜」
...顔の浅黒い娘が頸(くび)にだけ真白にお白粉(しろい)をつけているのが変てこだと思っているのである...
堀辰雄 「三つの挿話」
...頸巻をしたまま煖炉の火を掻きまわしていたK君のほうを見た...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...耳輪や頸飾(くびかざ)りや扇や手提袋や桃色や緑いろや乳色やさういふ一さいの翼ある色が動いてゐた...
室生犀星 「忘春詩集」
...惜しき頸輪我もやうやく街に立ち...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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