...頸部(けいぶ)から彼女に血を吸われたんです...
海野十三 「恐怖の口笛」
...そしてこれだけは上等交りけなしというラクダの襟巻をしっかりと頸に巻きつけ...
海野十三 「深夜の市長」
...頸を亀の子のように縮めた...
海野十三 「蠅男」
...まず天華堂では真珠の頸飾...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...ひやりと頸筋(くびすじ)に触れたものがある...
岡田三郎助 「白い蝶」
...頸元まで眞赤になつて...
高濱虚子 「俳諧師」
...それから頸(くび)に繃帯(ほうたい)を巻いて...
太宰治 「愛と美について」
...他の学友の頸巻の色と...
太宰治 「斜陽」
...額から頬から頸(くび)から...
太宰治 「ろまん燈籠」
...それからまた思いきって頸筋を露わにした燦びやかな衣裳を着け...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...私の頸に掛けたウラも...
中島敦 「光と風と夢」
...前へ出した手頸(てくび)を...
夏目漱石 「坑夫」
...滅多にお前に迷惑のかかるようにはしない心算(つもり)だ」「頸(くび)を縊(くく)るのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...原田氏の頸(くび)に...
久生十蘭 「キャラコさん」
...蛇の鎌頸状を成すので...
南方熊楠 「十二支考」
...あなたに何だか頸ねっこをギューと据えられたみたいな気もしていらっしゃる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...烏賊(いか)はその頸(くび)から糸のように長い腸を出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...道(みち)の辺(べ)に這う露草の花の頸(うなじ)にさえあった...
吉川英治 「親鸞」
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