...菩提樹の念珠を手頸にかけた丈艸は...
芥川龍之介 「枯野抄」
...「国境ヨリ 真珠ノ頸飾ノ密輸甚ダ盛ンナリ...
海野十三 「軍用鼠」
...十二年の一月四日に足頸から落して...
小穴隆一 「二つの繪」
...一八 頸にかけた珠の緒もゆらゆらとゆり鳴らして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...手頸から指の先までに過ぎず...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...頸の太さの番号は三十九号であった...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...どうも老人の唄の小節の最初の強いアクセントと同時に頸(くび)を曲げる場合が著しく多い事だけは確かであるように思われた...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...射られし鳩は其舳(へさき)眞黒の船の帆檣におりて其頸垂れさげつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女の頸筋の真白な細(こま)かな皮膚が...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...鬼の頸(くび)を後ろから羽掻締(はがいじ)めにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...なけなしの髪を頸窩(ぼんのくぼ)へ片づけてその心棒(しんぼう)に鉛色の簪(かんざし)を刺している...
夏目漱石 「坑夫」
...頸筋(くびすぢ)から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は頸でも縊ると思ったのでしょう」「ところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...スカートはまだ旋回中の襞取(ひだと)りのままひろがっており、しまった腰に両手をあて、頸をぐっと起し、笑いながら横を向いていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...あれが果して」「のぞみが無いと申されるのじゃろう?」そういった阿賀妻の頸(くび)すじが怒張した...
本庄陸男 「石狩川」
......
柳田國男 「日本の伝説」
...楊志の手頸(てくび)をムズとつかんで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...頸が痛くなるほど仰向いたまま...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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