...慣れないと頸が痛くなるから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼は屍体の頸部に恐ろしいものを発見した...
海野十三 「恐怖の口笛」
...わたしが大きな物音をたてると頸(くび)をさしのばし、頸の羽毛を立て、眼を大きく見ひらくのだが、じきにまたその目蓋(まぶた)が垂れてきてお辞儀をはじめるのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...母様の頸(くび)に両手をまわして母様の胸に噛(かじ)りついた...
竹久夢二 「少年・春」
...トラホームだの頸腺腫(けいせんしゅ)だのX彎曲(わんきょく)だの...
太宰治 「虚構の春」
...何だか少し背中や頸筋の邊がくすぐつたいやうな氣持もした...
寺田寅彦 「寫生紀行」
... 390はた曲頸の船のそば戰よそに遠ざかり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...寒さに頸を縮むめり...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...頸筋に空気の通りがよく...
豊島与志雄 「聖女人像」
...頸が太く、背が低く、皮膚が荒れ、三十近い年配よりももっと老(ふ)け、吾妻下駄なんかをはいて、小さな風呂敷包をもってる彼女の姿は、人中に目立った...
豊島与志雄 「道化役」
...――頸から肩から上膊へなだれ落ちてる線は...
豊島与志雄 「理想の女」
...それから一時白い羽織(はおり)の紐(ひも)の毛糸(けいと)か何かの長いのをこう――結んで胸から背負って頸(くび)に掛けておった...
夏目漱石 「模倣と独立」
...お咲に限って――」幸七は頸(くび)に喰い込む縄を外すように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どう言ったらいいのかしら……」かんがえるように頸(くび)を傾げながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...頸に白い輪のある大きな蚯蚓を見るたびに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...その油衣を、瀝青を塗つた細引で、海水のはいらないやうに、頸と、手首と、踝とで、しつかり縛つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...秀吉の頸(うなじ)から耳のあたりまで...
吉川英治 「新書太閤記」
...頼朝は駒の平頸(ひらくび)へ抱きついた...
吉川英治 「源頼朝」
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