...雛(ひよ)つ仔(こ)の頸(くび)を絞めるより――」かう言ひかけた婆さんは...
芥川龍之介 「アグニの神」
...彼の頸(くび)へ抱きつかなかつたら...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...そして矢庭にとびかかつて其盗人の頸を掴んだ...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...金(きん)の頸環(くびわ)をまゐらせう...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...「ううっ――」吹矢の頸は...
海野十三 「生きている腸」
...頸をしめつけられて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...二克彦は股野の頸の骨が折れてしまったと信じていた...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...その喉頸を両手で締めて悶絶させてやりたいような衝動と...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...得態(えたい)の知れない蛮語しか話さない頸の黄色い一羽の鸚鵡(おうむ)を貰うためには...
谷譲次 「踊る地平線」
...或(ある)ひは兵卒(へいそつ)の頸筋元(くびすぢもと)を駈(かけまは)る...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...糊(のり)で固めた腕飾りはまったく手頸をかくして...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...彼は決して頸巻をしていたことがなかった...
豊島与志雄 「蠱惑」
...大きな束髪の後れ毛をねっとりと頸筋に絡まして...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...頸元(えりもと)ばかりの白粉も栄(は)なく見ゆる天然の色白をこれみよがしに乳(ち)のあたりまで胸くつろげて...
永井荷風 「桑中喜語」
...旨(うま)く頸に掛かった胞を外(はず)して引き出すはずであった...
夏目漱石 「門」
...頸筋(くびすじ)やら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...頸結(ゆ)うたる俵一つ...
南方熊楠 「十二支考」
...厚い肩掛に頸をうずめてむく鳥のような形をしてかわいた道をまっすぐにどこまでも歩いて行く...
宮本百合子 「大きい足袋」
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