...鷲郎には銀の頸輪とらして...
巌谷小波 「こがね丸」
...原(はら)一面(いちめん)に雛菊(ひなぎく)や鈴を頸環(くびわ)の櫻草(さくらさう)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...いちどもこの頸巻をした事が無く...
太宰治 「斜陽」
...お頼みしたいことができましてね……実はわたし共の頸(くび)飾りが昨夜(ゆうべ)盗難にかかりましてね」というのっけからの挨拶(あいさつ)であった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...奪った頸(くび)飾り腕環(うでわ)類解体の仕事場として使ったものであろう...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
... 585ステネラオスの頸にあて其筋肉をつんざけり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...頸(くび)は大きく...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...その露(あら)わな頸(くび)筋と両腕とをしか知らなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこで清正が脇差をぬいて皺くちやな頸をごしごし斬るまねをするのを四王天が顔をしかめてこらへながら目をつぶつてぐにやりと死んだふりをすればひと先づ勝負がつくことにきめてあつたが...
中勘助 「銀の匙」
...その頸をのばさなければならない小兒の眼に映じた苹果と...
フランツ・カフカ 中島敦訳 「罪・苦痛・希望・及び眞實の道についての考察」
...私の頸に掛けたウラも...
中島敦 「光と風と夢」
...心持頸(くび)を前の方に出して...
夏目漱石 「坑夫」
...その新しい友達の頸へ自分の鼻面をのっけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「垂仁紀」に天皇狭穂姫(さほひめ)皇后の膝を枕に寝(い)ね小蛇御頸に繞(まと)うと夢みたまいし段に似...
南方熊楠 「十二支考」
...呉一郎が死人同様になって倒れているモヨ子の頸部(くび)を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...手頸の初毛の上を匐って来る蟻の黒い蹌踉めきが...
横光利一 「旅愁」
...おらの顔や手頸(てくび)を」「あれ坊(うんぼう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...刀の平(ひら)をひたと長作の頸に当てがい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索