...前面にウヨウヨする無數の頭顱と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...頭顱(あたま)が美事に禿げてゐて...
石川啄木 「散文詩」
...苔蘚(こけ)の生えた坊主の頭顱(あたま)のような墓石(はか)は泣くように見られた...
田山花袋 「田舎教師」
...肥った妻と自分に似て頭顱ばかり大きく発達した女の兒と蒼白い顔をした自分とが暗い寒い一間で寒さと飢えとに戦えていた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...禿(は)げた頭顱(あたま)の皮膚に汚い斑点(まだら)が出来ており...
徳田秋声 「足迹」
...死児はふやけたような頭顱(あたま)が...
徳田秋声 「足迹」
...痺(しび)れたような重い頭顱(あたま)を動かした...
徳田秋声 「足迹」
...疳癪(かんしゃく)まぎれに頭顱(あたま)を振たくったとみえて...
徳田秋声 「あらくれ」
...昨日の晩から頭顱(あたま)が痛いといってお島はその日一日充血したような目をして寝ていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...頭顱(あたま)の砕けるほど力まかせに締めつけてもらうよりほかなかった...
徳田秋声 「黴」
...頭顱(あたま)の地が透けて見えるようになったわ...
徳田秋声 「爛」
...以前はお増などより髪の多かった頭顱(あたま)の地がめっきりすけて来たことが...
徳田秋声 「爛」
...浅井の形のいい頭顱(あたま)とがぽっかり見えだしたりしていた...
徳田秋声 「爛」
...人々はお柳の頭顱(あたま)へどうどうと水をかけた...
徳田秋声 「爛」
...自由党は亦百頭顱に近かき代議士を包有すと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...群集の頭顱が重り合って並んでいて...
豊島与志雄 「生あらば」
...天主教のアキレスとネレウス二尊者の頭顱(されこうべ)各五箇ずつ保存恭拝され...
南方熊楠 「十二支考」
...東の野に馬の頭顱...
南方熊楠 「十二支考」
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