...みんなの頭越しに...
田中英光 「オリンポスの果実」
...神様の頭越しに横目とはしゃれてるからな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...肩掛を頭越しにかぶつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...すくんだやうに佇んでゐる女をもう一度頭越しにぢつと見詰めた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...姑(しゅうとめ)およしお婆さんの頭越しに錦子を睨(にら)めつけた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...意味ありげな面持(おももち)でカルルの頭越しに船長のほうを見やった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...女は彼の頭をかかえ頭越しに身をかがめて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...その男はまたそれをKの頭越しにもどした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...観客の頭越しに銃をぶっ放したら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...コプリはいつでも一家の頭越しに同家の屋敷を売り払って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...彼は人々の頭越しにゆっくり頷(うなず)いてみせた...
本庄陸男 「石狩川」
...」するとかれの頭越しにむこうをながめながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...私のおかっぱの頭越しにやはり字を見...
宮本百合子 「雲母片」
...通る人の頭越しに川の水で足を洗うという話が伝わっており...
柳田国男 「故郷七十年」
...ぐずぐずしていると、ひっぱたくぞ」手綱の端を鞭(むち)にして脅(おど)すと、城太郎は、つよく首を横に振って、「嫌だっ!」「イヤだと」「おれの馬だ、この馬で、先へ行った人へ追いつこうたってそうはゆかない」「女子供と思って理由(こと)をわけていうのに、童(わっぱ)め、つけ上がって何をいうか」「なあ、お通さん」と、梅軒の頭越しに、「この馬は、渡せないね、この馬を渡しちゃいけないね」お通は、城太郎のそのことばを、健気(けなげ)と賞(ほ)めてやりたかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...駈けて来て、牝牛の鼻づらを撫で、牛の頭越しに、武蔵を見あげて、「おさむれえさん、無動寺から来なすったな」といいあてる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お下げ髪の頭越しにアブ公の顔がこっちを見た...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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