...余に先(さきん)ずる十数年以前より基督教を信じしかも欧米大家の信用を有し全教会の頭梁(とうりょう)として仰がるる某高徳家は余を無神論者なりといえり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...多少ともに人を御する頭梁(とうりょう)の器(うつわ)があればのことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...化物の頭梁(とうりょう)だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...大工の頭梁で堅気で稼いできた...
三好十郎 「樹氷」
...おい頭梁、喜助頭梁、お祝に一つ手をしめべえ...
三好十郎 「樹氷」
...(と、次々と酌をしながら)冗談はヌキにして、今日は俺あホントに嬉しいぞ、頭梁、俺あ嬉しいぞ!金吾 いや、こりゃ……(つがれた酒を飲みほして)こんだ俺に酌をさせてくれろ、喜助さん、それからお豊さん、それから壮六よ、どうも俺あいつも口不調法で、礼一つ言わねえが、こんたびはありがとうがす...
三好十郎 「樹氷」
...喜助頭梁が金吾の家を建ててくれてな...
三好十郎 「樹氷」
...喜助頭梁じゃゾッとすらあ...
三好十郎 「樹氷」
...今日という今日はああやって喜助頭梁をはじめ...
三好十郎 「樹氷」
...頭梁の家を出たあとも...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「ここが頭梁の家です」藤吉は話をやめて立停った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...大政の頭梁から話があり...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...やがて頭梁のとこへもお蝶さんが来て...
山本周五郎 「柳橋物語」
...頭梁の巳之吉(みのきち)は火事のとき腰骨を折り...
山本周五郎 「柳橋物語」
...でも頭梁っていえば一町内にそうたくさんいるわけでもなし...
山本周五郎 「柳橋物語」
...庄吉さんもこんど頭梁のところの婿(むこ)になってめでたい...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「庄さんがお婿さんになったんですって」おせんは半ばうわのそらで訊き返した、「――頭梁って、阿部川町の、住込みだっていうあの頭梁の家ですか」「そうなんですってよ、頭梁ってひとが庄吉さんの腕にすっかり惚れこんだんですって、お加代(かよ)っていう娘さんも庄吉さんが好きだったって話でね」おせんはちょっと立停った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...大工頭梁の侍に計って一同をめいめいの仕事の持場へ追い遣り...
吉川英治 「宮本武蔵」
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