...うまくいかないことに「頭をもたげる」のはやめよう...
...この問題には、「頭をもたげる」必要はないだろう...
...次いで後腰部に鈍重な疼(いた)みがむくむくと頭をもたげるのを覚えた...
有島武郎 「或る女」
...頭をもたげる……ハッとばかりに飛び起きて...
石川欣一 「可愛い山」
...また多くの仲間とおなじくそれに対する一種の本能をもってそれが時々頭をもたげる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...頭をもたげることさえようようであった...
太宰治 「川端康成へ」
...こころもち枕から頭をもたげるようにして耳を澄まし...
太宰治 「パンドラの匣」
...頭をもたげると枕もとに...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...ついにふたたび頭をもたげることが出来なくなった...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こういう無意識の口移りは付け句には警戒されたのが三句目四句目にうっかり頭をもたげる例も少なくない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...頭をもたげる……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...泡んぶくにもお気の毒だ! こういう魔性(ましょう)が心の中に頭をもたげると...
中里介山 「大菩薩峠」
...突然また頭をもたげると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...頭をもたげると、戸口を半ば塞ぐような位置にプリムスの後部が見えた……湖水の分れ道で久美子が拾われた、れいの大池の車だった...
久生十蘭 「肌色の月」
...頭をもたげるなんて……」「ドテラ婆さん」は...
火野葦平 「花と龍」
...すると、腹立ちまぎれ、危険な考えが、頭をもたげる...
火野葦平 「花と龍」
...やがて少しづつ頭をもたげると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あたりを見渡せるくらい頭をもたげることができるだろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...ぬッと頭をもたげる昔の切り口上であった...
本庄陸男 「石狩川」
...心の奥から山林の恋しさが頭をもたげる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
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