...葉子の頭から爪先(つまさき)までを小さなものででもあるように...
有島武郎 「或る女」
...唐竹割(からたけわり)に頭から下まで...
海野十三 「宇宙戦隊」
...翌朝行って見ると番頭から意外な報告である...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...めざしは頭からバリバリ食べる...
太宰治 「パンドラの匣」
...急に登子は恐ろしい物の怪にでも襲はれたやうに裳の袖を頭から引被いて了つた...
田山花袋 「道綱の母」
...大雨の中を頭からぬれひたって銀座通りを歩いていてもだれもとがめる人もなければ...
寺田寅彦 「田園雑感」
...山内の頭から、額へ、眉の上へ、赤黒く血が滴って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...頭から毛布をかぶって枕を上げません...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎌が頭からはなれたかと思ふと...
長塚節 「撃劍興行」
...今世紀の初頭から着手されたアメリカの綜合開発は...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...彼は左手で海水をすくい、頭からかける...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...私の頭から去っていたので御座います...
牧逸馬 「土から手が」
...頭からタオルをすつぽりとかむつて...
牧野信一 「風媒結婚」
...頭からとび込むような気で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頭から無理やりに突き戻して了ったのね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...頭から服從してゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...般若(はんにゃ)の頭から肩にかけてタラリと被さりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...すると頼朝は、そんな顔色を見てもやらず、頭から云った...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索