...こちらの魚(うお)も食うて見るが好(よ)い...
芥川龍之介 「俊寛」
...その有様はあたかも一度に口に入れかねる大きな煎餅を食うにあたって...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...これでは小説などで飯を食う事は思も寄らない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...困った事にはいつのまにか蜥蜴(とかげ)を捕(と)って食う癖がついた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...○鰻と梅干とは併せ食うべからず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...が、飯を食う時、立って廊下へ出たぎり、中々帰って来なかった...
夏目漱石 「それから」
...時刻になると食堂で飯を食う...
夏目漱石 「正岡子規」
...松露をそえたカツレツかなんかをガツガツ食うようになるぐらいのものだろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...法律共に自保のためには他人を殺してこれを食うことを公許しておったものと思われる...
穂積陳重 「法窓夜話」
...食う為めにセリを摘む事は昔からする事であるから古歌にはまたツミマシグサともいった...
牧野富太郎 「植物記」
...戦争で得た捕虜を食う習慣がもはや存在しない種族の言葉に残っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ある都に到ると大悪象が日々一人ずつ食う...
南方熊楠 「十二支考」
...一同へあまねく行き届いたか見届けた後食うべしと定めたそうじゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...何を食うのにも民さんというふうに...
室生犀星 「生涯の垣根」
...鍋(なべ)に残った前夜の飯の余りを食う場合もあるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...小児が烏(からす)の啼声(なきごえ)を真似てこの白餅をもらって食う風(ふう)があった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それから一同が心のままに食うのである...
柳田国男 「山の人生」
...食いとうねえだ、晩に食う」男が、なお執(しつ)こく、くり返して、すすめると、彼は、やにわに、石を拾って、抛(ほう)りつけた...
吉川英治 「平の将門」
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