...羊の肋肉に似た頬髭のある英国人の教授は「烏賊(いか)」である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...どうだい頬辺(ほっぺた)と膝へ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...もくもくと頬張りはじめた...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...夫人の蒼白い頬に...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...あとから後からと頬を伝い落ちていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...眼の前の書類は全部片付け終ったがそのまま空になった未決の籠を眺めて茫然(ぼんやり)と椅子の肘に頬杖突きながら空虚(うつろ)のような眼を瞠(みは)っていた私の前に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...忽ち私の顔は左の小鬢(こびん)から右の頬へかけて激しく蹈み躪られ...
谷崎潤一郎 「少年」
...気がついて伯母がとってくれましたッけ」武男はテーブルに頬杖(ほおづえ)つき「一年ぐらいたつな早いもんだ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...蔦子のなめらかな頬や...
豊島与志雄 「死の前後」
...キャラメルを頬張って...
中島敦 「虎狩」
...火鉢(ひばち)の割合(わりあひ)には大(おほ)きな鍋(なべ)に頬(ほゝ)が觸(さは)るばかりにしてふう/\と火(ひ)を吹(ふ)いた...
長塚節 「土」
...赤茶けた、澤(つや)のない、ばさばさ髪、高い頬骨、肩掛をはづした女の顏は見違へる程痩せてゐた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...用意の絆纏(はんてん)に頬冠(ほほかむ)りをして外に飛び出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兩の頬をヒクヒク痙攣(けいれん)さしてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの女だ――と藤一郎は遽かに頬笑むと...
原民喜 「少年」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...その他様々な家畜頬と無茶苦茶に雑居してゐる...
牧野信一 「南風譜」
...尖(とが)った頬骨...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索