...兵營に占領せられたり...
大町桂月 「國府臺」
...即ち此の人形座は紀伊領一圓には有利な特權を得てゐたのである...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...自分の本領を守つて何故農商務大臣に掛合はないのでございますか...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...それ自身の独自な領域を自覚するようになり...
寺田寅彦 「映画芸術」
...其一身を領したる激しき*勇氣今すでに亡したるにあらざるや? ――あゝわが夫...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...却って主観の特定の態度によって決定される一定の領野に他ならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...領域の存在論的制約である存在論的範疇は「内容」を有ち又その「内容規定」を有つことを忘れてはならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...海は海の領分として大事なのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし領分外へ出ると...
夏目漱石 「永日小品」
...虎列剌(コレラ)病博士とか腸窒扶斯(ちょうチフス)博士とか赤痢(せきり)博士とかもっと判然と領分を明らかにした方が善くはないかと思う...
夏目漱石 「道楽と職業」
...之れ實に自由詩の本領である...
萩原朔太郎 「青猫」
...そして領地はそれ以上拡張し得なくなるであろう(訳註)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かれは湯帷子(ゆかた)にさえ領垢(えりあか)の附くのを厭(いと)って...
森鴎外 「雁」
...大人(おとな)しく横になつてゐた清さんの領(えり)へ私が手を遣(や)りし事に候...
森鴎外 「そめちがへ」
...そして領家の奥に席をうつし...
吉川英治 「私本太平記」
...敵の――いや彼らにとっては味方の――武田領へさして落ちのびた様子であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここから丹波(たんば)の領地へ帰る予定である...
吉川英治 「新書太閤記」
...次には三箇の領主と千五百の信者...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索