...老婆の挨拶には頓着なく...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...女は和尚に頓着なく...
芥川龍之介 「捨児」
...私は其の旨を答えようとするとヤコフ・イリイッチは例の頓着なく話頭を進めて居る...
有島武郎 「かんかん虫」
...帆村の愕きに頓着なく...
海野十三 「蠅男」
...青年は書物の標題(みだし)などには頓着なく...
薄田泣菫 「茶話」
...吃驚(びつくり)する娘には頓着なく...
薄田泣菫 「茶話」
...仲麿の歌なぞに頓着なく...
薄田泣菫 「無学なお月様」
...そんなことに頓着なく...
辰野九紫 「青バスの女」
...時代と人物には頓着なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことにも頓着なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人だけは人心の動揺に頓着なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとのことは頓着なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると、これはしたり! モン・ブランのてっぺんでは手前らの大切な忰(せがれ)が悲しそうに『父ちゃんや、母あちゃんや(レック・レック・レック)』とないてるもんだから、びっくり仰天して角(つの)の先まで熱くなって、小供可愛いさの一念から崖道、絶壁の頓着なく、捨(しゃ)二無(む)二に押し登る...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そんなことには一向頓着なく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...Y子は相変らずしめつぽい話には頓着なく...
牧野信一 「小川の流れ」
...虫は、凝ツと翅を休めると、どんなに、私の腹が大きく脹れたり凹(へこ)んだりしても、一向に頓着なく、何か憂鬱なことでも想ひながら遊動円木にでも乗つてゐるかのやうに図々しく、落ついてゐます...
牧野信一 「晩春の健康」
...照子は此方などには頓着なく徐ろに歩を速めながら...
牧野信一 「妄想患者」
...其には頓着なく楷梯を上りきると...
三島霜川 「平民の娘」
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