...帆村の愕きに頓着なく...   
海野十三  「蠅男」 
...僕の言葉なぞに頓着なく...   
大杉栄  「日本脱出記」 
...凍えて死にさうなるにも頓着なく...   
大町桂月  「冬の榛名山」 
...年齢頃(としごろ)には頓着なく...   
薄田泣菫  「茶話」 
...大部分はその口上なんぞに頓着なく...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...駒井甚三郎は頓着なく...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...枝の折れるのも頓着なく...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...人家の災難と無災難とに頓着なく...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...迷亭はそんな事には頓着なく「奥さん...   
夏目漱石  「吾輩は猫である」 
...自分のことには無頓着なくせに...   
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」 
...そんなことには一向頓着なく...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」 
...そのいはれに頓着なく...   
牧野信一  「心象風景(続篇)」 
...その私には頓着なく何か別の不快なことを考へてゐるらしく...   
牧野信一  「毒気」 
...そんなことには一向頓着なくグン/″\と走る車が――その肉体的苦痛が彼は反つて好い気持だつた...   
牧野信一  「白明」 
...父の所思(おもはく)に頓着なくドシ/\繪畫の研究に取懸(とりかゝ)つた...   
三島霜川  「平民の娘」 
...其には頓着なく楷梯を上りきると...   
三島霜川  「平民の娘」 
...客はそんなことには少しも頓着なく語り続けた...   
宮地嘉六  「煤煙の臭ひ」 
...北陸へ立つ、つい一ヵ月前に、すでに、関白職の栄についたのであるが、戦陣中は、格式に頓着なく、従来どおり一介の武将羽柴筑前で通していたのである...   
吉川英治  「新書太閤記」 
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