...彼の悲喜には頓着なく...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...初子は二人の応対(おうたい)には頓着なく...
芥川龍之介 「路上」
...私は其の旨を答えようとするとヤコフ・イリイッチは例の頓着なく話頭を進めて居る...
有島武郎 「かんかん虫」
...しかしそんな気持などにはまるで頓着なく夫人はノートを久子さんに返しながら云うのだった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...それにも頓着なくそんなにすぱすぱお行(や)りになると...
薄田泣菫 「茶話」
...年齢頃(としごろ)には頓着なく...
薄田泣菫 「茶話」
...そんなことには一向頓着なく...
薄田泣菫 「独楽園」
...そんなことには一向頓着なく...
薄田泣菫 「独楽園」
...「かな」という字は一向それらに頓着なく...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...夜叉はそんなことには頓着なく...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...茂太郎は頓着なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことには頓着なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると、これはしたり! モン・ブランのてっぺんでは手前らの大切な忰(せがれ)が悲しそうに『父ちゃんや、母あちゃんや(レック・レック・レック)』とないてるもんだから、びっくり仰天して角(つの)の先まで熱くなって、小供可愛いさの一念から崖道、絶壁の頓着なく、捨(しゃ)二無(む)二に押し登る...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...)頓着なく、馬で、気狂ひになつてゐるといふ話であつた...
牧野信一 「南風譜」
...いまにくたばるづら……」などゝ頓着なくうそぶき...
牧野信一 「るい」
...私のそうした気持ちに頓着なく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかし正木博士は私のそうした気持ちに頓着なく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...北陸へ立つ、つい一ヵ月前に、すでに、関白職の栄についたのであるが、戦陣中は、格式に頓着なく、従来どおり一介の武将羽柴筑前で通していたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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