...頓智を弄してゐるに過ぎない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一人頓智のいゝ若者が居た...
薄田泣菫 「茶話」
...」その場に居合はす多くの賢人達はそれを聞いてビヤスの頓智にすつかり感心してしまつたといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...公爵は愛嬌たっぷりな頓智のよい応待振りを発揮しながら...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...煩瑣な頓智問答(レパーチー)...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...これを頓智的な極めて軽い芸術にして嘲(あざけ)ったり笑ったりして戯(たわむ)れ遊ぶ事である...
永井荷風 「妾宅」
...頓智をきかせてゐるところに...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...お関所の門限を融通するの頓智もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし頓智があって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...頓智のいい生徒には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...医者を迎えて其来るまでの間にも頓智あり工風(くふう)あり...
福沢諭吉 「新女大学」
...かつ頓智ある者なりと考ふ...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...僅かの頓智で十分に満足して狭いところをくる/\廻つてゐるのです...
牧野信一 「喜劇考」
...例へば折られぬを合点(がてん)で垂れる柳かな鍬(くわ)と足三本洗ふ田打(たうち)かな足柄(あしがら)の山に手を出す蕨(わらび)かなもの申(もう)の声に物着(き)る暑さかな片耳に片側町の虫の声邪魔が来て門叩(たた)きけり薬喰(くすりくい)の如き巧拙は異なれどもその意匠の総て諧謔に傾き頓智(とんち)による処尽(ことごと)く相似たり...
正岡子規 「俳諧大要」
...『ジョー・ミラー滑稽集』一名『頓智家必携』を著わした...
南方熊楠 「十二支考」
...跡はわたしの頓智に任せてお置(おき)なさい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いつもの頓智(とんち)に似(に)ず...
吉川英治 「神州天馬侠」
...斬って見せます」八一休和尚(おしょう)の頓智ばなしをそのまま用いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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