...頓智を弄してゐるに過ぎない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何とかして二人を引離す頓智(とんち)はないものかと考えたが...
海野十三 「恐しき通夜」
...」皆は詩人の頓智のいゝのに嘆賞を惜しまなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...頓智さへよかつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...俳諧師の頓智12・19(夕)いつ頃だつたか...
薄田泣菫 「茶話」
...それは永年の頓智(とんち)修行によって編み出されたもので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...浮世絵師が滑稽頓智(とんち)の妙と観察の機敏なるに驚かずんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...頓智をきかせてゐるところに...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...お関所の門限を融通するの頓智もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...「わたしはあれが弁慶の頓智だといふことを知つてるのですよ知つてるのですよ...
中原中也 「我が生活」
...しかし頓智があって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...頓智のいい生徒には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...謂ゆる利口な生徒や頓智のきく学生が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...僅かの頓智で十分に満足して狭いところをくる/\廻つてゐるのです...
牧野信一 「喜劇考」
...少しばかりの頓智に自惚れて狭いところをぐる/\廻つて居るのです...
牧野信一 「ひとりごと」
...猴類が頓智(とんち)に富みその境涯に迎合する力大なるを知るべし...
南方熊楠 「十二支考」
...此紫軒の著す所に「茶番頓智論」二巻があつて刊行せられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...斬って見せます」八一休和尚(おしょう)の頓智ばなしをそのまま用いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索