...僕も野呂の荷物の整頓に力をかしてやり...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...頓に目覺むる心地す...
大町桂月 「碓氷峠」
...風致頓に俗了せり...
大町桂月 「常磐の山水」
...親しい友へのたよりに――……卒倒以来頓に心地明快...
種田山頭火 「其中日記」
...世間の心ある人士はわが唯物論研究会のこの客観的意義をば最近頓に「認識」するに到った結果であろう...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...室の掃除や整頓に当っていたし...
豊島与志雄 「波多野邸」
...流水は文明化されなかつた江戸時代の整頓に對する追慕の聲を放つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...吾妻橋(あずまばし)両国橋(りょうごくばし)等の眺望は今日の処あまりに不整頓にして永代橋におけるが如く感興を一所に集注する事が出来ない...
永井荷風 「日和下駄」
...吾妻橋(あづまばし)両国橋(りやうごくばし)等の眺望は今日(こんにち)の処あまりに不整頓にして永代橋(えいたいばし)に於けるが如く感興を一所に集注する事が出来ない...
永井荷風 「水 附渡船」
...頓に索莫となった身辺を顧みて...
中島敦 「妖氛録」
...荷物が頓に輕くなる...
長塚節 「旅行に就いて」
...時代を以てすれば禪宗は建長頃より關東に頓に盛にして鎌倉末葉に至るまで衰へず...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...爰に頓に國會を開て...
福沢諭吉 「帝室論」
...九月、瑞西に歸りしも、健康頓に衰へ、ヴァルモンの療養所に入る...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...尚また震後頓に涌水鈍りたる旧井戸を埋め...
牧野信一 「鏡地獄」
...我ら工業日本の再建を頓に忌嫌するごとき市井閑人の閑文字を俟つことなくんば...
正岡容 「浅草燈籠」
...さうしてこれらの寄席は大正十四年以後頓に寂れ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...このカーテンの大破のため館の景情頓に荒涼...
正岡容 「山の手歳事記」
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