...すると念力(ねんりき)の通じたように...
芥川龍之介 「不思議な島」
...さるを此の如き題(ロオトは其女子と通じたり)を選みしこそ心得られね...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...道は暗く靜けき森林の間を通じたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...通じたと云う――馬丁(べっとう)貞造の事に就いてであった...
泉鏡花 「婦系図」
...爾(さ)ういふ犬社会に通じた方が矢張日本種は中々好いと仰しやつて俺を頭(かしら)に都合三疋御扶持(ごふち)を給はつてゐる...
内田魯庵 「犬物語」
...例へば極最近に至つても上海梨園の某名優が某大官の夫人と通じたことが發覺して...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...羅馬に使聘(しへい)を通じたる前後四回に及べり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ジャン・ヴァルジャンの考えが向こうに通じたらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此方の言った事は十分通じたものと思った...
永井荷風 「ひかげの花」
...わが狎妓(こうぎ)の窃(ひそか)に子と情を通じたるものあり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...東洋航路 The Peninsular & Oriental Steam Navigation Company(P & O), 1837大西洋航路 The Cunard Company, 1838太平洋航路 The Pacific Steam Navigation Company, 1840だがこれで七つの海にことごとく汽船が通じたと考えてはならない...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...「父は恐ろしいほどに自然の秘密に通じた人でした...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...かかる想は古今に通じたる想なれば...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...多くの聡明な商人や事情に通じた一般官吏が現在農業に従事している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他の梯は窖(あなぐら)住まひの鍛冶(かぢ)が家に通じたる貸家などに向ひて...
森鴎外 「舞姫」
...夫人にもその意味は通じたようであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大坂へ通じた事件が発覚した...
吉川英治 「江戸三国志」
...(わが念願が天に通じたか)と...
吉川英治 「三国志」
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