...十万を数える一般小売業者が頒けているのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...本を頒けてやったりもしよう……...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...働かないシャクにも不承無承(ふしょうぶしょう)冬の食物を頒け与(あた)えた...
中島敦 「狐憑」
...貴い自分達の冬籠りの食物を頒けてやつたことを腹立たしく思出した...
中島敦 「狐憑」
...ジヤンケンで頒けてやらうと云つても...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...やがて隣の細君の姿が現れると「いずれ煮(た)いて食べる時には少しずつお頒けしますよ」と妻は晴れ晴れと云うのであった...
原民喜 「忘れがたみ」
...氣前よく女中に頒けてやつて...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...寂しいもののために充分な慰めを頒けあたえてくれる命令者があるように...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...芭蕉は掘り返され近所のほしい人にも頒け...
室生犀星 「生涯の垣根」
...ななえは金がはいればその半分を頒けることに...
室生犀星 「渚」
...」「その内頒けてあげるよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...氏の蔵書の中から頒けてくれた...
柳田国男 「故郷七十年」
...一つ上等のヤツを頒けてくれい...
夢野久作 「近世快人伝」
...二人は頒けた新聞を黙って読んだ...
横光利一 「旅愁」
...両手で葉を頒けつつ突き抜けようとした...
横光利一 「旅愁」
...矢代は千鶴子に手伝い裏白を頒け頒けしているものの...
横光利一 「旅愁」
...頒け与えてやったのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...小さい末弟たちに頒け与えても...
吉川英治 「平の将門」
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