...十万を数える一般小売業者が頒けているのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...他の療養所にも頒けて上げますよ』見れば...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...働かないシャクにも不承無承(ふしやうぶしやう)冬の食物を頒け與へた...
中島敦 「狐憑」
...野菜を頒けてもらひに出かけた...
原民喜 「星のわななき」
...やがて隣の細君の姿が現れると「いずれ煮(た)いて食べる時には少しずつお頒けしますよ」と妻は晴れ晴れと云うのであった...
原民喜 「忘れがたみ」
...氣前よく女中に頒けてやつて...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...芭蕉は掘り返され近所のほしい人にも頒け...
室生犀星 「生涯の垣根」
...」「その内頒けてあげるよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...氏の蔵書の中から頒けてくれた...
柳田国男 「故郷七十年」
...――親は子供に平等に財産を頒けねばならぬから...
横光利一 「欧洲紀行」
...またそこから野菜も頒けて貰えるようになったりした...
横光利一 「夜の靴」
...二人は頒けた新聞を黙って読んだ...
横光利一 「旅愁」
...矢代は千鶴子に手伝い裏白を頒け頒けしているものの...
横光利一 「旅愁」
...片手でぐいとその次の頭をかき頒けるようにして...
横光利一 「旅愁」
...千鶴子と矢代と二つに頒けた...
横光利一 「旅愁」
...「では少し頒けてあげてもよいが...
吉川英治 「三国志」
...頒け与えてやったのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...十分に頒け与えた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??