...唯山客の頑愚(ぐわんぐ)なる...
芥川龍之介 「八宝飯」
...一切万事わが意(こころ)を押通さんとするは傲慢頑愚の徴(ちょう)にして我らのよろしく注意すべきことなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...いかに頑愚(ぐわんぐ)の手にありしとはいひながら...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あの不自然な頑愚のおぞましい交わりを要しないまた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...頑愚なる超然内閣論を唱へて藩閥家を利用したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の頑愚なる一揆の爲めに取つて代はらるゝの運命に遭遇し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蓋し閣下の内閣は少數微力なる帝國黨及び時代の精神を領解せざる頑愚の屬僚を味方と爲すの外には...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...頑愚なる超然内閣論を唱へて藩閥家を利用したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...去る時に土地のものは彼を目(もく)して頑愚(がんぐ)だと評し合うたそうである...
夏目漱石 「野分」
...頑愚と云われたる道也はこの嘲罵(ちょうば)を背に受けながら飄然として去った...
夏目漱石 「野分」
...百五十一けれども自然は思ったより頑愚(かたくな)であった...
夏目漱石 「明暗」
...気力ようやく衰えて家産すでに尽くるに至れば放蕩変じて頑愚となり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...頑愚痴迂なる一寒性...
正岡子規 「読書弁」
...姉さんの命乞に……もしも快くなつたら旗を上げますつて願をかけて……』老人の頑愚を嗤ふにはお芳はなほ幼かつた...
水野仙子 「四十餘日」
...あに頑愚無知とならざるを得んや...
箕作秋坪 「教育談」
...もう晩年になった気があそばされて白楽天のその詩の続きの『慎勿頑愚似汝爺(つつしみてぐわんぐなんぢのちちににるなかれ)』を歌いたく思召したかもしれない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...頑愚(がんぐ)の眼にはまだ見えぬか」と...
吉川英治 「三国志」
...どれも頑愚な凡石か...
吉川英治 「私本太平記」
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