...併しそれは頑強な者を惡む反感の性質を帶びずに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...蒲団をまくられても寝ている方がましだという頑強な反抗に遭い...
海野十三 「電気看板の神経」
...元老の鶴屋北水の頑強な支持もあつて...
太宰治 「火の鳥」
...私の後天性の道義心は頑強な父の反對をも顧みず此の如き絶望に近い妻と共に家庭を形らせるのです...
長塚節 「教師」
...彼等の心にも頑強な或物があつて彼等を抑制して居て呉れるのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...絶対に読者の追随を許すまいとする作者の頑強な自負心のあらわれではないかと思う...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...頑強な反對をしようとしてゐらしたり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...歌い続けて拳(こぶし)を振り廻したが頑強な驢馬はビクともしなかった...
牧野信一 「ゼーロン」
...ゼーロンが再び頑強な驢馬に化して立ちすくんでしまったのは――...
牧野信一 「ゼーロン」
...頑強な構造のために五百斤乃至千斤の貨物を載せて如何なる難路をも通つて行く...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そこから約三十里ほど先の山地に陣取っている頑強な敵陣の突破を命じた...
吉川英治 「三国志」
...さしも頑強な賊軍をして...
吉川英治 「三国志」
...決して頑強な質(たち)でない...
吉川英治 「新書太閤記」
...大坂石山本願寺の頑強な交戦力は...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかに頑強な城兵でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...頑強な抗戦をつづけたので...
吉川英治 「新書太閤記」
...このような頑強な抵抗が三週間続いた後...
和辻哲郎 「鎖国」
...頑強な探求心のしわざである...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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