...蠅男にはまだ人間放れのしたもの凄く頑強な右腕の残っていたことを忘れていたのだ...
海野十三 「蠅男」
...元老の鶴屋北水の頑強な支持もあって...
太宰治 「火の鳥」
...母親の頑強な反対に出会い...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...頑強なのは性の愛です...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...頑強な関守の本田大助も...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...鉄造船にたいする半世紀にわたる頑強な杞憂(きゆう)を永遠に吹飛ばした...
服部之総 「黒船前後」
...頑強な辻木夫妻を説得するためにほとんど「竹の家」に日参した...
火野葦平 「花と龍」
...頑強な反對をしようとしてゐらしたり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頑強な甲蟲のやうに生き續けてゐるのです...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...頑強な構造のために五百斤乃至千斤の貨物を載せて如何なる難路をも通つて行く...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...歯肉に頑強な根を持っている齲歯(むしば)にも似ている...
吉川英治 「黒田如水」
...さしも頑強な賊軍をして...
吉川英治 「三国志」
...頑強な抵抗をくり返した...
吉川英治 「私本太平記」
...決して頑強な質(たち)でない...
吉川英治 「新書太閤記」
...大坂石山本願寺の頑強な交戦力は...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな頑強な城も敵も瞬(またた)くまに屈服するであろうことを信じるかわりに...
吉川英治 「新書太閤記」
...備中(びっちゅう)高松城の清水宗治(むねはる)の頑強な抵抗にくいとめられ...
吉川英治 「茶漬三略」
...頑強な探求心のしわざである...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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