...「私のため?」「自分の身に起こった事態は把握している...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...しかしこの北方の創造伝説の特徴と見るべきものは自然界の諸特性を異常に理知的に把握していることである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...時代の潮流と共に歩調し得ないあらゆる思想や芸術はほろび去るがいい!来るべき天国への鍵は新興プロレタリアートのみで把握しているのだ...
辻潤 「錯覚自我説」
...表現するためにはまず把握していることが必要である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...実際に於ては自然科学者自身が充分に明白に把握しているとは限らない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...諸科学の世界観の上に於ける連関統一をほぼ――アカデミー的にでなく正にジャーナリスティックにであるが――把握している必要に迫られる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人類のパンをその手に把握している者でなくしては...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...青年を把握していることへの嫉視は当然予想さるるところである...
中井正一 「地方文化運動報告」
...大地をすっかり把握しているのだから...
中井正一 「美学入門」
...私は大学教授というものは真理を把握している人と信じ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...大学教授が真理を把握しているものでなければならないならば私は一日としてその職にあり得ない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...プロレタリア美術のために努力している画家たちははたしてどのくらいまでそれを実感として把握しているであろうか...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...我々は現に把握している事物の大部分を認識するに到ったかを考えてみよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...軍力政権ふたつながら把握している曹操が股肱(ここう)――荀(じゅんいく)などの諸大将だった...
吉川英治 「三国志」
...人形使いが人形の構造そのものによって最も強く把握しているのは...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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