...一層資産家の彼の父を頑なにしたので...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...こうして気もなげに肘をつく自分の後姿が無限に頑なに見えることを望んだ...
戸田豊子 「歩む」
...頑なに写真を花房一郎の方へ押し返し乍ら...
野村胡堂 「女記者の役割」
...子供の時分から貧困に頑なにさせられたお関の病的な気持は又もう一度巡って来た変転期にすっかりかたく強められて仕舞ったのである...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...どこか頑なに背を反らした姿勢の...
山川方夫 「昼の花火」
...唯だ頑なに護られて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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