...ただほとんど頑(かたく)なに近い静かさを示しているばかりである...
芥川龍之介 「おしの」
...手足も共に皮膚は腫脹(しゅちょう)と結痂(けっか)とにて恰(あだか)も頑癬(かさ)の如し...
関寛 「関牧塲創業記事」
...もつと頑張つてみたらよかつたらうに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...然(しか)るにわが国において歴史の尊重は唯(た)だ保守頑冥(がんめい)の徒が功利的口実の便宜となるのみにして...
永井荷風 「江戸芸術論」
...頑(かたく)なに首を振ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...梅の五番と竹の七番だ」頑固者の門番も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頑強な関守の本田大助も...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...大佐は頑丈な体格の持主で...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...召使いは同じ仏頂面(ぶっちょうづら)の頑固者だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...苦い顔はするだらうが、実際としての「月夜と柿の渋の話」は取り消して、それを冷い訓話に換へるだらう――と私は思つたのであるが祖母は、頑として、「だから、その時は未だお月夜のうちだつたんだよ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...頑夫も廉(れん)に...
山路愛山 「英雄論」
...いつまで頑張っているわけにもいかないし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...彼の醜い腹の頑癬を見られることとなって来た...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...そこから約三十里ほど先の山地に陣取っている頑強な敵陣の突破を命じた...
吉川英治 「三国志」
...彼らは一様に何を問うても頑として口を開きません...
吉川英治 「私本太平記」
...よく頑張ってやった禅などが...
吉川英治 「新書太閤記」
...頑張っておる」「お案じには及びません...
吉川英治 「新書太閤記」
...一枚の頑丈な扉があって先へ行かれない...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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