...人出入の少い土蔵造(どぞうづく)りの家(うち)へ大きい画集などを預けることにした...
芥川龍之介 「十円札」
...僕は外套(がいとう)や帽子を預ける次手(ついで)に部屋を一つとって貰うことにした...
芥川竜之介 「歯車」
...預けるつもりで寄越(よこ)されましたの...
泉鏡花 「歌行燈」
...こんな子供を連れて昼日中歩いてもいられもしないので何処か預けるところはないかと考えた...
海野十三 「深夜の市長」
...オーバーを預けるクロークがあって...
高見順 「いやな感じ」
...師匠に預けるのが一番確かでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼女を一時彼女の里へ預けることにきめ...
辻潤 「ふもれすく」
...彼は外出するたびに鍵をその女に預けるのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...先生ならば預ける方も安心...
中里介山 「大菩薩峠」
...手白におしゅんを預けると...
中里介山 「大菩薩峠」
...動物園は好きな場所だが、寄附する、とか、預ける、とか、いふ話になると、いづれ東京市のお役人が出て來て、屆を書かせたりするのではないか...
中島敦 「かめれおん日記」
...行ってみよう」平次は少しばかりの荷物を町内の人達に預けると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこに宝石を預けるつもりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その人はうれしく思ってさっそく姫君を二条の院の夫人へ預ける決心をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平さんの預ける金が...
山本周五郎 「末っ子」
...一子千寿を御軍中に預ける」「こころえた...
吉川英治 「私本太平記」
...つい預けるほかなくなってしまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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