...僕は外套や帽子を預ける次手(ついで)に部屋を一つとつて貰ふことにした...
芥川龍之介 「歯車」
...銀行に金を預けるつもりで...
豊島与志雄 「程よい人」
...長者町の道庵という剽軽(ひょうきん)なお医者さんへ預けることにしてしまったんだ」「長者町の道庵さん?」こう言って男女が山下の銀床(ぎんどこ)という床屋へ入るのまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...鍵(かぎ)を裏の家(うち)へ預けるとか云って...
夏目漱石 「門」
...私はこれらの事についてしばしば漏らした不平や反抗に対して貴方はあるいは離別するとか里方(さとかた)に預けるとか申されて実に冷酷な態度を取られた事をお忘れにはなりますまい...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...したがってこれを実隆に預けるというのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...金を預けるも面倒なりソレで私は今でも多少の財産を持て居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...高い利子(りし)で――五割か六割の――母親にそれを預けることにした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...もう百磅だけ改めて亭主に預けるがよい」という...
穂積陳重 「法窓夜話」
...荷物を預ける――それがみんなすんでしまったうえ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...三浦は小切手は銀行へ預けること...
三浦環 「お蝶夫人」
...こんな商賣をしてゐるものにお金なんぞ預けるものぢやないわ...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...みんなは時間と生命とを他人に預ける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あちらへ預けるようにして貰おう...
山本周五郎 「おばな沢」
...平さんの預ける金が...
山本周五郎 「末っ子」
...「これは一つ木のお屋敷へ預けるようにと...
山本周五郎 「山彦乙女」
...預けるようにかけておいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そのへんの百姓家へ預けるか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索