...ふちの堅い麥藁帽と袷(あはせ)とを旅館に預けて置いたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕は自分の帽子やオーバーがこのホテルに預けてあるかどうか知らなかった...
海野十三 「海底都市」
...一方ニューヨーク郊外のガレージに預け放しになっている自分の自動車をうけとって...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...前日フォーシュルヴァンがコゼットを預けておいたシュマン・ヴェール街の果物屋(くだものや)へ行って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こん度来る時まで預けて置こう...
永井荷風 「寺じまの記」
...水船の中から拾って番所に預けてある」万七は先に立ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岩壁の苔(こけ)ら見たいなもので」「何時からそれを預けてあるんだ」「五年前...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...債権者の為に預けます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...お預けにいたそう――実はそこどころではなく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...荷物を預けたりしてゐると...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...考えあぐんだ末に中の君へ預けようとしたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...関が原の役に際会して養父と共に細川忠興(ほそかはたゞおき)に預けられ...
森鴎外 「椙原品」
...次兄につれられて茨城の長兄の許へと預けられることになったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...又四郎はその和尚に預けられたわけで...
山本周五郎 「百足ちがい」
...わたしの二人の子を預けて置く玉川在の瑠璃色の空で啼いて雲雀が薄くらがりの麦畑(むぎばた)で村のわんぱくに捕られたのぢや無(ない)か...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...一個の包みを茶屋に預け...
吉川英治 「江戸三国志」
...郷党の手に預けてある尊氏の系類を生け捕ろうとするにあったが...
吉川英治 「私本太平記」
...李逵の手に預けてつい死なせてしまったのは...
吉川英治 「新・水滸伝」
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