...法皇王侯の嗔(いかり)を懼(おそ)れずして預言したるは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...下駄を預けっ放しにして――)やがて栄介はゆっくりと背を返した...
梅崎春生 「狂い凧」
...嫁は古河の里へ預けてあります」他の子供もそれぞれ糊口のために離散しているという...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ですから其の時は時計か何か持ってお出になる品物でも一時お預りして置くようにして居りますが...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...母は祖母の方の親戚の娘を預っている...
外村繁 「澪標」
...拾った金はみんな当家へ持って来てお預けしておくのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...新たに家を預かっている人の...
中里介山 「大菩薩峠」
...尾張へ預けて来た熊の子のことになってみたり――川中島の夜景の思い出から...
中里介山 「大菩薩峠」
...この二品を其方に預けたではないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「アツ」刀架けに預けて置いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もうちょっと僕にはお預けという形...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...預けてあるといつた...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...全く預想(よそう)しなかった...
森鴎外 「雁」
...預言者は神の言を以て表面的なる人の心を審判(さば)く...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...奉行所では預かっておいた栄二の衣類のほかに...
山本周五郎 「さぶ」
...十手捕縄を預っていた雷九郎親分の血を引いたものでしょう...
夢野久作 「二重心臓」
...一子千寿を御軍中に預ける」「こころえた...
吉川英治 「私本太平記」
...――かねて秀吉より重治の国許(くにもと)へ預けおいてある黒田官兵衛の質子(ちし)松寿丸(しょうじゅまる)を...
吉川英治 「新書太閤記」
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