...すると残りの連中も順々にそれに倣(なら)った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その列記せられてあるお名前を順々に...
太宰治 「散華」
...」と、小判十枚ならびに包紙を客に押しつけ、客はいちいちその小判の重さに驚き、また書附けの軽妙に感服して、順々に手渡し、一句浮びましたという者もあり、筆硯(ひっけん)を借りてその包紙の余白に、貧病の薬いただく雪あかり、と書きつけて興を添え、酒盃(しゅはい)の献酬もさかんになり、小判は一まわりして主人の膝許(ひざもと)にかえった頃に、年長者の山崎は坐(すわ)り直し、「や、おかげさまにてよい年忘れ、思わず長座を致しました...
太宰治 「新釈諸国噺」
...僕と同じ組の四人の受験生も順々に帰って来た...
太宰治 「正義と微笑」
...最後に自分の姓名を順々に大声で報告して...
太宰治 「正義と微笑」
...それから順々に殺されて行った...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼は自分に一番近い所にいる婦人の、膝(ひざ)の前に置かれた一つの首級を見、それから順々に、そこに並んでいる首と云う首に視線を移した...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...順々にかいこんでやった...
壺井栄 「大根の葉」
...色々の美しいタチングな場面が丁度そのお伽噺の挿画のように順々にめくられて行く...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...順々に先に延されて...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...出来れば天気と手口を順々に書いておくんなさい」「それくらいの事でしたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...順々に言ってやる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こいつを順々に抱へて...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...順々に云つて下さい...
槇本楠郎 「仔猫の裁判」
...順々に飛びあがって大尉に続いてきちんと間隔(かんかく)をとって進みました...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...順々に輪になっていることがあるといい...
柳田國男 「和州地名談」
...御蔵奉行の岩瀬志摩(いわせしま)が、台帳にあわせて、順々に、検分してくるうち、図書係り海野甚三郎が持場の品が一点、不足している事実を発見した...
吉川英治 「夏虫行燈」
...納戸方(なんどがた)村田与三(よぞう)」「出淵孫兵衛でござる」と順々に名乗り合った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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