...七つと順々に数えるとふわりと霧に包まれて...
泉鏡花 「遺稿」
...鉄板を順々に螺旋形にずらし乍(なが)ら...
海野十三 「階段」
...アルフワベツトが順々に頭文字に置(お)き列(なら)べてある所が一寸面白い...
薄田泣菫 「茶話」
...」死人の二つの足跡を順々に指さした...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...私がもすこし佳(よ)い仕事が出来るようになってから順々に書いてみたいと思っている...
太宰治 「帰去来」
...書物と順々にとまって...
谷譲次 「踊る地平線」
...毎日変わっている顔の歴史を順々にたぐって行けば赤ん坊の時まで一つの「連続(コンチニウム)」を作っているが...
寺田寅彦 「自画像」
...最初に笑い出したものから順々に一人ぬけ二人ぬけしてるうちに...
豊島与志雄 「天狗笑」
...それが順々に来なくなって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赤い着物から順々に青とか縞(しま)とかによくなってゆくのだそうですが...
林芙美子 「新生の門」
...順々に片づけはじめる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...今のうちに逃げ道を開けて置かないとえらい目に逢いますぜ」ハッチソンは急に黙り込んでしまった一座の顔を順々に見廻し...
久生十蘭 「魔都」
...この順々に配給が悪くなって来ているから――せい ここんとこ押せ押せに...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...そんな事を自分の手で順々になおして行かなくちゃならないのよ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...年頃は十七八から二十四五まで順々になっている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...順々に浪士の身がらを受け取った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...順々にさし出す竹筒へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何か、ひとりで頷(うなず)くと、彼は、笛掛けに架けてある無数の横笛へ手をのばして、上から順々に、緻密(ちみつ)な眼(まな)ざしで調べはじめた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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