...その頂から麓(ふもと)のあたりまで...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...愛を説くなどは實に洒落臭さの骨頂だと思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...また何かいゝものが有りましたら頂かして下さいますよう仰言(おっしゃ)つて下さいまし...
伊藤野枝 「消息」
...軈(やが)て、時がたつに従って、彼の有頂天な、没思考力な歓喜が、少しずつ少しずつ、意識的になって行った...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...厄除の御守りを頂くので御座いますよ」と目顔(めがお)で注意を加えた...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...頂上とおぼしき處に達したれど...
大町桂月 「十和田湖」
...お土産として酒一升頂戴した...
種田山頭火 「其中日記」
...カン/\帽(むろん去年の)を頂戴した...
種田山頭火 「旅日記」
...上空から次第に拭ひ去られた雲は僅かに比叡と比良の頂に白紗を纏ふたごとく殘つてゐたが...
近松秋江 「湖光島影」
...実にばかの骨頂です...
豊島与志雄 「自由人」
...「引出物まで頂戴した」と...
直木三十五 「南国太平記」
...早くもマストの頂上に登りつめていた清澄の茂太郎が...
中里介山 「大菩薩峠」
...風が変って海霧が流れ、雲とも煙ともつかぬ灰色の混濁の間から、雪を頂いた、生気(せいき)のない陰鬱な島の輪郭がぼんやりとあらわれだしてきた...
久生十蘭 「海豹島」
...いい子をはらむよう一日じゅう祈っていて頂戴...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...髯剃(ひげそ)りや秘書などが受けた敬礼のおあまりをやっと頂戴するなんて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一は頂上のほうへ向い...
山本周五郎 「風流太平記」
...勝手ながら略さして頂きます...
夢野久作 「二重心臓」
...頂上の転法輪寺から伝令があった...
吉川英治 「私本太平記」
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