...其処はもうS――村に近い最後の坂の頂(いただき)であつた...
石川啄木 「道」
...おせっかいに取上げさせて頂きますかな...
海野十三 「地獄の使者」
...僕自身のことは七月二十九日を頂上として...
小穴隆一 「二つの繪」
...奥さんを頂きに上りました」と云って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...清淨な火の風はよろづのものゝ上に吹き渡り人も木も鳥も凡てのものが皆默つて戰きを感じる非常な靜かさが空の頂天から地の底まで感じられる棒のやうに横ふ雲も隅の方にかたづけられて空にはあちらこちらで白熱した星がくるくると廻轉し乍らすばらしい速力でかけて行く然うして消えるものは消えて行き天の一方がにはかに爆發して血管が破れたやうに空に光りが潮して來る...
千家元麿 「自分は見た」
...三郎はおのれの有頂天に気づいて恥かしく思った...
太宰治 「ロマネスク」
...お春どんにちょっと来るように云うて頂戴(ちょうだい)...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こういうふうに考えてくると流涕(りゅうてい)して泣くという動作には常に最も不快不安な緊張の絶頂からの解放という...
寺田寅彦 「自由画稿」
...更に清泉豐かなるイデーの峯の絶頂にクロニオーンの坐せる見て心に深く憎しめり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その小径を、爪先登りに半里以上も行くと、比叡の頂上、四明ヶ岳へ出ることができた...
直木三十五 「南国太平記」
...有頂天(うちょうてん)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏頂寺と丸山は城下へ引返し...
中里介山 「大菩薩峠」
...指で人をさすなんかは失礼の骨頂だ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...人生を愉(たの)しむンだね……」「まア! 何を発展するのよ? 妙な事云はないで頂戴」「それぢやア...
林芙美子 「浮雲」
...南アルプスの山頂はまた一面に眞白になりながら...
堀辰雄 「恢復期」
...きのう電報頂いて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...美に)言って頂戴...
森本薫 「華々しき一族」
...「やゝ山頂とおぼしき処に...
柳田国男 「山の人生」
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