...ぬきさしならぬ泥濘(でいねい)の深みにはまり込んで行く...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...泥濘(ぬかるみ)の干潟をピョンピョン飛び廻っている生物がいた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...聴衆は泥濘を踏んでつめかけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まるで糠味噌のやうに濘(ぬか)つてしまふ...
薄田泣菫 「茶話」
...羽生から大越(おおごえ)に通う乗合馬車が泥濘(どろ)を飛ばして通って行った...
田山花袋 「田舎教師」
...膝(ひざ)を没する泥濘道ではとてもおぼつかない」とまた思案をしたが...
近松秋江 「狂乱」
...千駄木(せんだぎ)の泥濘はまだ乾かぬ...
寺田寅彦 「イタリア人」
...夜の街路を通りゆく泥濘(でいねい)の箱車...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...更にその泥濘の後には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...地表は泥濘と化するのである...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...乱雑に切取りされた海岸の泥濘の道には...
久生十蘭 「ノア」
...もう泥濘(ぬかるみ)の大小などはお構いなしに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...泥濘(ぬか)つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...雪解けの泥濘道(ぬかりみち)を歩いたので...
水野葉舟 「帰途」
...對手がああいふ泥濘の町裏に住んで汚れた商賣をしてゐることなども...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...雨でも降ると文字どおり泥濘(でいねい)膝を没する有様...
山本笑月 「明治世相百話」
...好き好んで泥濘(ぬかるみ)を撰(よ)って寝ころびたくはないでしょ...
夢野久作 「二重心臓」
...もう泥濘(ぬかるみ)は...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索