...身をその場で泥濘中に投げ出したことがある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...雪は止んでゐる人が泥濘を氣をつけ乍らゆつくりと歩いてゐる向ふからこつちへ來る人の行き惱んだ姿と...
千家元麿 「自分は見た」
......
高見順 「死の淵より」
...雨の日には泥濘(でいねい)の深い田畝道(たんぼみち)に古い長靴(ながぐつ)を引きずっていくし...
田山花袋 「少女病」
...しかし幸にもこの残雪の泥濘の路を墓参にやつてくるものもなく...
田山録弥 「百合子」
...その泥濘の中で、俺が本当に愛してるのは秋子一人だ...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...泥濘(でいねい)の精とも見えるそれらの者共のうちには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...水たまりや泥濘(どろ)や投げ散らされ積み上げられた舗石(しきいし)などが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...フェリポーの泥濘では五分間くらいですむ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...泥濘孔(でいねいこう)の彼岸に着いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...市中の泥濘(でいねい)は...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...泥濘は膝を没するばかり...
久生十蘭 「新西遊記」
...どこもかもひどい泥濘だが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...泥濘(どろ)ん中にめり込んで足掻(あが)きが取れねえでいるやつの自動車を持上げてやったんで――」以下...
牧逸馬 「双面獣」
...春の膝までの泥濘にとけよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...泥濘(でいねい)ふかき所」とある...
柳田國男 「地名の研究」
...泥濘(ぬかるみ)の闇へ消えてゆく跫音を見送って...
吉川英治 「篝火の女」
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