...鉄砧(かなしき)にあたる鉄槌(かなづち)の音が高く響くと疲れ果てた彼れの馬さえが耳を立てなおした...
有島武郎 「カインの末裔」
...火水となって骨に響く...
泉鏡花 「歌行燈」
...同じ音律に響くということになるのですから...
上村松園 「靄の彼方」
...地を匍(は)ふやうに響く...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...ピシンと鞭(むち)ではたくような銃声が響く...
寺田寅彦 「映画芸術」
...がーんと響く大声で...
豊島与志雄 「影」
...それから掛声と共に、爪弾きだが、二の絃と三の絃がいっしょに、チャンと響くと、喜美子の美しい声が謡いの調子をこなしてゆく...
豊島与志雄 「白木蓮」
...指を――全身へ響く痛みを耐えて...
直木三十五 「南国太平記」
...奧まで響くやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...汽車の汽笛が四圍に響くのと...
林芙美子 「雨」
...ごっとんごっとん耳に響く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...高らかに足音が響くわ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...遥かの彼方から響く様子なので...
牧野信一 「武者窓日記」
...第三の精霊は頭をかるくふって遠くに流れて居る小川を見つめるといきなり張りのある響く声で...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...あたいと云って特別に響く声を出して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の脈の響くのであつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...十幾年の栄燿(えよう)をば、只片時の夢に見た、枕に響く波の音、窓に吹き込む風の声、身は干(ほ)し藁(わら)のその中に、襤褸(ぼろ)を着たまま寝ています...
夢野久作 「白髪小僧」
...グーンと全体に響く...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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