...江戸の鼓が響くから...
泉鏡花 「歌行燈」
...然し義雄のあたまに強く響くのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...無言(むごん)の聲の懷かしき戀しき節(ふし)の鳴り響く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...夕刊の鈴の音が喧(やかま)しく街頭に響くころ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...はるか遠くの空で教会の鐘がおごそかに響く...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...また反逆的に響くのみならず...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...このアルベール君は三町四方に響くような大声で「ささやく」ことであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...再び彼の耳もとで響くような気がしたのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...向ふの端から此方(こつち)の果迄(はてまで)響くやうな聲を出して始終げえ/\吐いてゐたが...
夏目漱石 「變な音」
...一々出入りの顏を調べろ」平次の聲が響くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寒気の中につんざくやうに響く開けて呉れ!といふ声が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...しかもはつきりした荒々しい響きがその美しい流の音や囁きを壞してしまつた――パカ/\と音高く響く金の音が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...全員が邸宅から響く音に引きつけられた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...鳴り響く鐘の響を算えるのを好みました...
牧野信一 「月あかり」
...トラックと軍靴の音が北へ北へと響くそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...弁解のように響くのだろう?責任はまぬがれないとの言葉が良心的であればあるほどもう既に許されて...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...よく響くしおから声で「そのしとー」とどなった...
山本周五郎 「青べか物語」
...とどろに響く、遠い潮鳴り、磯の香――...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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