...ただ音無(おとなし)の滝(たき)だけは本物よりもずっと大きかった...
芥川龍之介 「俊寛」
...音無しく食事を始め...
太宰治 「駈込み訴え」
...をばさんも、娘さんも、はじめのうちは、私の音無しさに、かへつて奇怪を感じた樣子で、あのお客さんは女みたいだ、と蔭口きいて、私は、それをちらと聞いて、ああ、あんまり音無しくしてもいけないのか、とくやしく思つた...
太宰治 「九月十月十一月」
...「沢井道場名代(なだい)の音無(おとな)しの勝負」口上(こうじょう)まがいで叫ぶ者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...青眼音無しの構えです...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの「音無しの構え」...
中里介山 「大菩薩峠」
...前の通りの音無しの構えでじっと動かず...
中里介山 「大菩薩峠」
...久しぶりで「音無しの構え」を見た...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ知ることのできないのは机竜之助が音無しの構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無しの構えに取った時に見る...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の音無しに構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲衲(うんのう)が集まっての炉辺(ろへん)の物語――音に聞えた音無(おとなし)の名残(なご)りを見んとて...
中里介山 「大菩薩峠」
...切りに頑張らうとする音無を促してゐる模様が知れた...
牧野信一 「鬼の門」
...いよ/\明日はお妙を……」「お妙を伴れ出して――」さう云ふ慰めの声援に担がれた音無は...
牧野信一 「鬼の門」
...酒の買出しに遥々とやつて来た音無家のお得意様なんだよ...
牧野信一 「酒盗人」
...音無宿へ向ひ始めてバスの通ふ道を見出すのだが...
牧野信一 「剥製」
...音無(おとなし)の酒倉を襲つてやれ...
牧野信一 「武者窓日記」
...音無川に沿うて根岸から王子への一筋道...
山本笑月 「明治世相百話」
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