...田端(たばた)の音無川(おとなしがは)のあたりには冬になると何時(いつ)も鶺鴒(せきれい)が来てゐる...
芥川龍之介 「一番気乗のする時」
...「沢井道場名代(なだい)の音無(おとな)しの勝負」口上(こうじょう)まがいで叫ぶ者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...青眼音無しの構えです...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無し、むむ、そう思えばいよいよ思い当る...
中里介山 「大菩薩峠」
...久しぶりで「音無しの構え」を見た...
中里介山 「大菩薩峠」
...その出る頭(かしら)こそ音無し流のねらいどころです...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無の慾深が、河堤の上から此方を見あげてゐるぜ...
牧野信一 「鬼の門」
...例へれば音無の親爺が...
牧野信一 「鬼の門」
...音無の親爺も云ふのであるが...
牧野信一 「鬼の門」
...静つたのを見て安堵の胸を撫で下す音無の心境であらう...
牧野信一 「鬼の門」
...――音無の智慧で...
牧野信一 「鬼の門」
...いよ/\明日はお妙を……」「お妙を伴れ出して――」さう云ふ慰めの声援に担がれた音無は...
牧野信一 「鬼の門」
...さつきサイパンと権太郎さんが馬車を曳いて音無村へ行くところを見たわ...
牧野信一 「酒盗人」
...酒の買出しに遥々とやつて来た音無家のお得意様なんだよ...
牧野信一 「酒盗人」
...同じところにある「音無しの構」というものは...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...音無川の清流をはさんで...
山本笑月 「明治世相百話」
...子供らは砂糖のついた煎餅(せんべい)を音無(おとな)しく食べていたが...
横光利一 「比叡」
...音無瀬川(おとなせがわ)の縁(へり)へ出た時...
吉川英治 「剣難女難」
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