...ただ音無(おとなし)の滝(たき)だけは本物よりもずっと大きかった...
芥川龍之介 「俊寛」
...また王子音無川(おうじおとなしがわ)の流の末をたずねては...
永井荷風 「葛飾土産」
...机竜之助の音無しの太刀先(たちさき)に向っては...
中里介山 「大菩薩峠」
...名づけて『音無しの構え』と申し...
中里介山 「大菩薩峠」
...「出し抜かれたかな」木の繁みから音無川の谷の中へ下りて見たところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...人がそれを音無(おとなし)と名づけるという評判を聞いていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲衲(うんのう)が集まっての炉辺(ろへん)の物語――音に聞えた音無(おとなし)の名残(なご)りを見んとて...
中里介山 「大菩薩峠」
...輕風音無く去りて往く所を知らず...
長塚節 「草津行」
...音無の牡馬を殺したのは――」「さう/\――馬でなくつて...
牧野信一 「鬼の門」
...」「考へて見れば下の先生も気の毒なものさ、音無の親爺が、とうの昔に手を回して書き換へから登記までも済ませてゐるといふのも知らないで、屋敷の売れるのを待つてゐるなんて、阿呆にも程があるといふものだ...
牧野信一 「鬼の門」
...死ぬよりも辛いぞ!」と音無は震へながら煩悶した...
牧野信一 「鬼の門」
...「酒を買ひに行くのか?」「仁王門の椽の下で、音無の手下と、張り合ふのだよ...
牧野信一 「鬼の門」
...早速音無村へ駆けつけて...
牧野信一 「酒盗人」
...音無家の屋根が眼下に見降せる丘の上まで来ると...
牧野信一 「酒盗人」
...儀衛中に知音無之ときは夫も出来不申こまり申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...音無川の清流をはさんで...
山本笑月 「明治世相百話」
...汝はすでに音無瀬川に飛び込んで死んだとばかり思っていたが...
吉川英治 「剣難女難」
...音無瀬川の千仭の闇へ...
吉川英治 「剣難女難」
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