...このあたりは音無川と稱す...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...試合の相手である音無し流の剣道の達人机龍之助に縋(すが)って行くお浜が...
徳田秋声 「縮図」
...また王子音無川(おうじおとなしがわ)の流の末をたずねては...
永井荷風 「葛飾土産」
...それからはいつまで経(た)っても静かな音無し...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助の音無しの構えを破り得るものがなかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...海抜五百六十三メートル八八のあたりを音無(おとなし)の怪物が動き出したということも...
中里介山 「大菩薩峠」
...切りに頑張らうとする音無を促してゐる模様が知れた...
牧野信一 「鬼の門」
...岬を一つ越へた音無村に父祖の縁家先にあたる業慾な酒造業者が住んでゐて...
牧野信一 「酒盗人」
...音無家の屋根が眼下に見降せる丘の上まで来ると...
牧野信一 「酒盗人」
...」そして私達は五棟の白壁づくりの酒倉が立ち並んでゐる音無家の裏手へ回つた...
牧野信一 「酒盗人」
...思はず酒瓢箪をとり落した音無の主の顔色が透明白膏(セレナイト)に変つたのを見て私は...
牧野信一 「酒盗人」
...」「あれは音無家の者共が...
牧野信一 「酒盗人」
...「海野五郎や音無太十に...
牧野信一 「武者窓日記」
...帰りこし都の家に音無しの滝はおちねど涙流るる (晶子)恋しさのおさえられない大将はまたも小野(おの)の山荘に宮をお訪(たず)ねしようとした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...音無川の清流をはさんで...
山本笑月 「明治世相百話」
...音無川に沿うて根岸から王子への一筋道...
山本笑月 「明治世相百話」
...音無瀬川(おとなせがわ)の縁(へり)へ出た時...
吉川英治 「剣難女難」
...音無瀬川の千仭の闇へ...
吉川英治 「剣難女難」
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