...はじめは氣味わるいほど音無しく...
太宰治 「九月十月十一月」
...それからはいつまで経(た)っても静かな音無し...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の竜之助が音無しの構えの不思議であったことを兵馬は思い返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの音無しの構えにとって意地悪く相手を見据えた時のような落着きがなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを久しぶりで音無しの構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...人がそれを音無(おとなし)と名づけるという評判を聞いていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十八こうして、音無の怪物は、死肉には爪牙(そうが)を触るることなく、そのままずっと進んで行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」「考へて見れば下の先生も気の毒なものさ、音無の親爺が、とうの昔に手を回して書き換へから登記までも済ませてゐるといふのも知らないで、屋敷の売れるのを待つてゐるなんて、阿呆にも程があるといふものだ...
牧野信一 「鬼の門」
...私は音無の大尽だよ――突風に外套の翼を煽られて...
牧野信一 「鬼の門」
...」「大変だあ……」音無は...
牧野信一 「鬼の門」
...音無の欲深爺から...
牧野信一 「鬼の門」
...俺達が首を伸して待ち焦れてゐたところの音無村から酒樽の荷が到着したに相違ない……...
牧野信一 「酒盗人」
...さつきサイパンと権太郎さんが馬車を曳いて音無村へ行くところを見たわ...
牧野信一 「酒盗人」
...彼等は勢ひきつて音無家の門に到着すると「ペンドラムの仲間が...
牧野信一 「酒盗人」
...凡そあたりには著名なる処とてもなく全く発展の余地もない辺鄙な一劃で電灯の光りでさへもが音無宿まで赴かぬと拝まれもせぬ草深さだつた...
牧野信一 「剥製」
...(ひっそりとして物音無し...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...音無川の清流をはさんで...
山本笑月 「明治世相百話」
...暫くは彼も音無しくしていた...
横光利一 「夜の靴」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??