...音無しく食事を始め...
太宰治 「駈込み訴え」
...この中にも竜之助の「音無しの構え」に会うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無しの構えに久しく立つ者は大抵は焦(じ)れてきます...
中里介山 「大菩薩峠」
...久しぶりで「音無しの構え」を見た...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ知ることのできないのは机竜之助が音無しの構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを久しぶりで音無しの構え...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無しの構えだ」「そうですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...日頃自慢の飼馬『音無頼(おとなせ)』に乘つて出かけたのは四日前の朝...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...音無の慾深が、河堤の上から此方を見あげてゐるぜ...
牧野信一 「鬼の門」
...音無は、重石の下ですや/\と眠つたらしい...
牧野信一 「鬼の門」
...吹雪男の亡霊に苛まされて音無は癲癇に罹つてしまつたさうだが...
牧野信一 「鬼の門」
...米俵を家根へ運び出せ……」音無が夢中で駈け込んで来たのであつた...
牧野信一 「鬼の門」
...やがて音無は綱にぶらさがつて...
牧野信一 「鬼の門」
...音無の居る屋根へ昇つて行くのが眺められた...
牧野信一 「鬼の門」
...音無家の屋根が眼下に見降せる丘の上まで来ると...
牧野信一 「酒盗人」
...四辺(あたり)はひっそりとして物音無し...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...音無瀬川の断崖であった...
吉川英治 「剣難女難」
...音無瀬河原から、忽然(こつぜん)と姿を消し、福知山の城下へ入ろうとして果さず、由良の伝吉を激流の瀬へ投げこんだまま、いずこともなく立ち去った鐘巻自斎を、平凡な田舎武士(ざむらい)と見て、枕さがしの毒手を伸ばしたのは、まったく、奸夫奸婦の運のつき、眠り獅子の髯(ひげ)へ、浅慮(あさはか)にも手をやったに等(ひと)しかったのである...
吉川英治 「剣難女難」
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