...嘘は犯罪から発散する音無しの屁だ...
太宰治 「ロマネスク」
...試合の相手である音無し流の剣道の達人机龍之助に縋(すが)って行くお浜が...
徳田秋声 「縮図」
...沢井道場音無しの勝負というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの「音無しの構え」...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無しの構えに久しく立つ者は大抵は焦(じ)れてきます...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの音無しの構えにとって意地悪く相手を見据えた時のような落着きがなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...人がそれを音無(おとなし)と名づけるという評判を聞いていたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無の剣術ぶりの物語をし...
中里介山 「大菩薩峠」
...音無しく退いて居ないと...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...音無川(おとなしがわ)を――現今(いま)では汚れた溝川になっているが――前にした...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...梯子を昇つて来た音無の山高帽子が...
牧野信一 「鬼の門」
...米俵を家根へ運び出せ……」音無が夢中で駈け込んで来たのであつた...
牧野信一 「鬼の門」
...決心の思ひ入れで拳を振つてゐる者達に取りかこまれた音無が...
牧野信一 「鬼の門」
...思ひなしか消沈の意気で首垂れてゐるらしい音無の主が...
牧野信一 「酒盗人」
...「この美しさを音無(おとなし)の太十に見せたくない...
牧野信一 「武者窓日記」
...そこで死物狂いになってスースーフウフウと音無しの笛を吹き立てたが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...音無瀬川の千仭の闇へ...
吉川英治 「剣難女難」
...妹の下手に音無(おとな)しく坐る...
若山牧水 「姉妹」
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