...笛を吹く音さへ聞えたのと...
芥川龍之介 「地獄變」
...それから稀(まれ)に咳(せき)をする音――それらの音さえこの沈黙に圧迫されて...
芥川龍之介 「路上」
...どぶ板をがた/\音させて渡つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そこで小堀鞆音さんの桜町中納言答歌図が出品された...
上村松園 「写生帖の思ひ出」
...」一寸法師の観音さまは...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...観音さまは、自由自在に、世音すなわち世間の声、大衆の心の叫び、人間の心持を観察せられて、われわれの身の悶(もだ)え、心の悩みを、救い給う仏でありますから、梵語のアバローキティシュバラという原語を訳して、玄奘(げんじょう)三蔵は「観自在」といっているのであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ここでは観音さまを指(さ)すのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...観音さまの地内で袖乞をしておられるから...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...玉音さんの彼(あ)の苦しそうな声と...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...すぐと裏屋根の物干へ出る硝子戸(ガラスど)をばビリビリ音させながら無理に明けようとしている...
永井荷風 「雪解」
...人の足音さえ聞えれば何がな語り出すのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...さらさらと青畳に障(さわ)る音さえ聞える...
夏目漱石 「一夜」
...廊下を歩く看護婦の上草履(うわぞうり)の音さえ聞えない...
夏目漱石 「変な音」
...暗闇の中で明確に発音された声を聞いたとき...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ついに俵をはらう音さえぱたぱたと聞えて来た...
本庄陸男 「石狩川」
...一音さえも聞き分けられなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...火をホとは謂わずにヒと発音させようとした年代は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ペンという音さえ洩れて来ないのである...
吉川英治 「旗岡巡査」
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