...今日は韋駄天のように忙しい...
...彼は韋駄天のように動き回っていた...
...韋駄天のような身軽さを持っている...
...あの選手の走りはまるで韋駄天だ...
...彼女は韋駄天のごとく、多くの仕事をこなしている...
...身を躍らせて山を韋駄天(いだてん)ばしりに駈け下りみちみち何百本もの材木をかっさらい川岸の樫(かし)や樅(もみ)や白楊(はこやなぎ)の大木を根こそぎ抜き取り押し流し...
太宰治 「ロマネスク」
...韋駄天は毬栗頭(いがぐりあたま)で赤金色の顔で...
土田耕平 「天童」
...韋駄天はどし/\駈(か)けてきて...
土田耕平 「天童」
...韋駄天(いだてん)を叱する勢いよく松(まつ)が端(はな)に馳(か)け付くれば旅立つ人見送る人人足(にんそく)船頭ののゝしる声々...
寺田寅彦 「東上記」
...彼(か)の制帽は馳け足の姿勢をとって根拠地の方へ韋駄天(いだてん)のごとく逃げて行く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八五郎ほどの韋駄天(ゐだてん)でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...韋駄天走りに駈け出した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...韋駄天(いだてん)ばしりで駆け出すと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼等の背後を韋駄天の如く走り過ぎた侍がある...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...跛が韋駄天(いだてん)を褒める様なのはみっともないよ」「そういう口だからとかく人に疎まれる」寒笑は衒(て)れたのをごまかして...
山本周五郎 「新潮記」
...おいらのうちのお嬢さまは?」次郎は波うち際を韋駄天(いだてん)となって駆けだしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...小田原の宿へつづく根府川七里の街道をさながら韋駄天(いだてん)の姿で急いでおります...
吉川英治 「江戸三国志」
...まるで韋駄天(いだてん)か天馬のように...
吉川英治 「新書太閤記」
...韋駄天(いだてん)のごとく走り...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼方の闇から韋駄天(いだてん)の如く走って来た者がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五日韋駄天記(いだてんき)難所折所深夜の小田原(おだわら)の町を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...韋駄天(いだてん)の足を飛ばした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ただトロイカが威勢よく韋駄天ばしりに走っているのがそれと分るばかりで...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索