...自分の不純を鞭つに於いては二致あるを感じないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自己の未熟を鞭つ代りにその優越の意識に耽溺し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自己を愛する最眞の途も亦自己の惰弱を鞭つて此戰に赴かせる點に窮極しなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...今日も自から省みて自から恥ぢ自から鞭つた...
種田山頭火 「行乞記」
...私自身に鞭つ意味に於て...
種田山頭火 「行乞記」
...ふくらうのさびしいうた! 百花春至為誰開!△肉慾の奴隷に堕しつゝある自分を鞭つ...
種田山頭火 「其中日記」
...卑しい夢を見た、私の内心には、人を疑ひ人を虐げる卑しさがあるのだ、恥づべし、鞭つべし...
種田山頭火 「其中日記」
...それは私の荒みつゝある身心を鞭つた...
種田山頭火 「旅日記」
...然し私の境遇は私を鞭つてかういふ方向に赴かしめたのであります...
長塚節 「教師」
...斯くせざれば鞭つぞと云はざるが如し...
福沢諭吉 「帝室論」
...「誰も可愛がっちゃ呉れない!」と言ってにんじんが馬に鞭つところは...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...イエスをとりて鞭つ...
北條民雄 「鬼神」
...私はたゞ死馬を鞭つやうに自分を責めさいなむ...
水野仙子 「輝ける朝」
...そして怠けがちな僕の心を鞭つのである...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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