...鞣革(なめしがは)の袴(はかま)一つなるが...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...鞣皮(なめしがわ)のさまざまの切屑とが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...投網(とあみ)の錘(おもり)をたたきつぶした鉛球を糸くずでたんねんに巻き固めたものを心(しん)とし鞣皮(なめしがわ)――それがなければネルやモンパ――のひょうたん形の片を二枚縫い合わせて手製のボールを造ることが流行した...
寺田寅彦 「野球時代」
...羊の皮の鞣(なめ)したのや生のままのや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...鞣皮(なめしがわ)で張った肱掛椅子(ひじかけいす)に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...そしてあの鞣皮で張った肱掛椅子に腰をかけている爺さんの眼に注がれている物はこれなのだ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...白銅色の鍍金を施した鞣皮製の Macpharson(偽詩人)の仮面(めん)をかむつて...
牧野信一 「鬼の門」
...金色の凌霄花(トランペツトフラワア)を鍍金した総鞣皮張りの小箱であるが...
牧野信一 「酒盗人」
...脚には七宝を鏤めた鞣皮のサンダルを結んだ...
牧野信一 「ゾイラス」
...彼女は白い衣(きぬ)の上に鞣(なめ)された仔鹿の皮帯を金の釦金でしめていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...「黒鞣革(くろなめしがわ)の手綱を山形に通して後方に廻して鎧の上帯に結びつけ...
正岡容 「小説 圓朝」
...日本紳士をヘキエキさして「キム」に関係があるかもしれぬという名誉の猜疑心を誘発させたところの鞣外套をひっかけてとび出してしまった...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...フランス鞣に真珠貝のボタンのついた四角い小銭入(こせんい)れが在った覚えがある...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...我邦(わがくに)の茄子は鞣酸(じゅうさん)や鉄分を含(ふくん)でいると同時に一種の強い興奮性がある...
村井弦斎 「食道楽」
...(寝台の傍の鞣革(なめしがわ)の椅子に身を倚(よ)す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...顔面の活動は鞣皮を張りバネ仕掛けで皺の寄る工夫...
山本笑月 「明治世相百話」
...白絹模様入りの靴下に白鞣(しろなめし)の靴の踵(かかと)を思い切り高くして...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...鞣革製造業者や塩製造業者や石鹸製造業者や蝋燭製造業者は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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