...革の鞣しや刃物および宝石の製造で行われる巧みな誤魔化しは信ずることが出来ないほどである...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...すでに十分に鞣(なめ)され...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...昔は革鞣(かわなめ)しとかから出世して...
橘外男 「逗子物語」
...「此の好書家の書庫と称する鞣皮(なめしがわ)の物置」などと憎まれ口をたたいている...
辰野隆 「愛書癖」
...少年期に入るに及んで温順となり鞣皮工の労働の傍ら文学...
戸坂潤 「辞典」
...鞣革(なめしがわ)の帽子をかぶり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...革鞣し剤を混ぜている不正で邪悪な現在の遣り方にたいして...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...まるで長靴に使う鞣革(なめしがわ)そっくりになっているし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は立襟のついた金の縫い取りをした礼服に鞣皮(なめしかわ)のズボンをはいて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...白銅色の鍍金を施した鞣皮製の Macpharson(偽詩人)の仮面(めん)をかむつて...
牧野信一 「鬼の門」
...脚には七宝を鏤めた鞣皮のサンダルを結んだ...
牧野信一 「ゾイラス」
...彼女は白い衣(きぬ)の上に鞣(なめ)された仔鹿の皮帯を金の釦金でしめていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...しかし、右に挙げた財貨に含まれる毛織布、綿及び麻製品、鞣革、石鹸、蝋燭、茶、砂糖、等は、社会の勤労階級の衣服と奢侈品のほとんど全部を成しているのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...つよい鞣革(なめしがわ)で玉虫色の象嵌(ぞうがん)があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...水を透さない鞣革の帽子...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...鞣革のやうに柔く...
柳宗悦 「和紙十年」
...顔面の活動は鞣皮を張りバネ仕掛けで皺の寄る工夫...
山本笑月 「明治世相百話」
...よく鞣(なめ)してある菖蒲色(しょうぶいろ)の革紐(かわひも)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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