...三人分の食糧と草鞋と...
石川欣一 「可愛い山」
...のち/\は草鞋天王(そうあいてんわう)とて祭(まつ)りし事...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...やうやくその長屋に草鞋を脱いだが...
種田山頭火 「行乞記」
...返事をしないで草鞋の紐を結んでいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...その草鞋の紐を受取ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...せっかく草鞋(わらじ)を取りかけた米友はいやとも言えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがすんなりと、草鞋銭も、「奥の細道」も二つながら、かすめ得たものですから、心中の欣(よろこ)び、たとうる物なく、明治二十年代の子供が「小国民」を買ってもらった時のように、嬉しがって、声高に読み且つ吟じて行くという有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...草鞋(わらぢ)を脱いただけの姿で平次を迎へて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は草鞋の端をつまんだまま...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...草鞋や脚袢まではき替えると...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...○高雄市商工館所蔵広東(カントン)系本島男子用布鞋(ぬのぐつ)これは面白いものだ...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...不思議なことには山人の草鞋(わらじ)と称して...
柳田国男 「山の人生」
...「姐さん草鞋があるかい」「え...
山中貞雄 「森の石松」
...道修町(どしょうまち)というところの建具屋へひとまず草鞋(わらじ)をぬぎ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...草鞋をはいて歩きたい...
吉川英治 「折々の記」
...解きかけた草鞋の緒を結び直し...
吉川英治 「剣の四君子」
...ときれいな砂へ草鞋(わらじ)のあとをつけて行く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いゝ草鞋だ、捨てるのが惜しい、と思ふと、二日も三日も、時とすると四五日にかけて一足の草鞋を穿かうとする...
若山牧水 「樹木とその葉」
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