...草鞋を脱がうとする...
石川啄木 「葉書」
...芒鞋(ぼうあい)踏みあまねし隴頭(ろうとう)の雲...
井上円了 「おばけの正体」
...汽車と草鞋(わらじ)で遊んで来る講中の者も少くない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...屋の棟に届くほどの金(かね)の草鞋(わらじ)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...草鞋(わらじ)を取って洗足(すすぎ)を終った久助が炉辺へ寄って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...草鞋(わらぢ)やら脚絆(きやはん)まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...草鞋(わらぢ)が切れなかつたのはそのためだよ」「あ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...草鞋(わらじ)を売るのたあ訳が違いますぜ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...路を通る人が馬の沓や草鞋(わらじ)を上げて行く神はどこに行ってもありますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...それ故に今でも白山に登る者は必ず片方の草鞋を山の上に...
柳田國男 「日本の伝説」
...そして塔ノ沢にあるこの温泉宿へ草鞋(わらじ)をぬいでから今日でもう七日めだった...
山本周五郎 「新潮記」
...(二)石切場内には大小無数の石片石塊と、石工(いしく)の作業の跡、及、街道より散入したる藁(わら)、紙、草鞋(わらじ)、蹄鉄片、その他凡百の塵芥(じんかい)類似の物のほか、特に注意すべき遺物を認めず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...店口で草鞋をはきながら...
吉川英治 「脚」
...まだ草鞋(わらじ)を解いていない様子をみると...
吉川英治 「江戸三国志」
...草鞋(わらじ)がけじゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...馬の草鞋(わらじ)など作って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ゆきゆけどいまだ迫らぬこの谷の峡間(はざま)の紅葉時過ぎにけりこの谷の峡間を広み見えてをる四方の峰々冬寂びにけり岩山のいただきかけてあらはなる冬のすがたぞ親しかりける泥草鞋踏み入れて其処に酒をわかすこの国の囲炉裏なつかしきかなとろとろと榾火(ほだび)燃えつつわが寒き草鞋の泥の乾き来るなり居酒屋の榾火のけむり出でてゆく軒端に冬の山晴れて見ゆとある居酒屋で梓山村に帰りがけの爺さんと一緒になり...
若山牧水 「木枯紀行」
...茶店で草鞋を買って下駄に代え尻端折の身軽になりながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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