...面貌(かほつき)までが頗る肖(に)ておる...
内田魯庵 「犬物語」
...そんなに絢爛(けんらん)たる面貌にくらべて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...美しい面貌ではない...
太宰治 「めくら草紙」
...地下の水一冊は澄太其人の面貌だ...
種田山頭火 「其中日記」
...故らに面貌(めんばう)を奇にする爲か他人(たにん)に面貌を示さざる爲か然(しか)らざれば寒氣(かんき)を防ぐ爲なるべし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...●遮光器石器時代土偶中には其面貌(そのめんばう)實に奇異なるものあり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...そこよりはもっとずっと明るい明りで見ても、面貌の理智的な、挙止の端正なマネット医師が、パリーのあの屋根裏部屋にいた靴造りだと認めることは、むずかしかったであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...民事高等裁判所★の裁判長の面貌の方へ肩で他人を押し除けて突き出ているストライヴァー氏の血色のよい顔が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...文化的面貌・文化的骨相を示す...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...訝かしげなる面貌にて否といふ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...私は上品な面貌(おもざし)をした老婦人の訪問を受けた...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...同時に将来の皇帝暗殺犯人の面貌です...
久生十蘭 「魔都」
...生れたる赤子は彼聖者の如く老衰したる面貌を呈し...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...日本の出版文化は面貌を一変して居たのである...
柳田国男 「予が出版事業」
...――面貌(おもて)は深い熊谷笠(くまがいがさ)に隠して唇元(くちもと)も見せないが...
吉川英治 「剣難女難」
...笠につつまれていた面貌も...
吉川英治 「新書太閤記」
...猿めいた面貌(おもざし)をした貧しい旅の一青年に会い...
吉川英治 「茶漬三略」
...面貌(めんぼう)まッ蒼(さお)に変っていたかもしれぬ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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