...若し違反する者あらば住民はその面貌 等を記して告発す可し』と...
石原莞爾 「戦争史大観」
...青筋出して肝癪(かんしゃく)起した二葉亭の面貌(めんぼう)が文面及び筆勢にありあり彷彿して...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...暫時にして俄かに面貌変じたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...眼前に居る息子は若々しい青年の面貌に...
鷹野つぎ 「窓」
...そんなに絢爛(けんらん)たる面貌にくらべて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...不幸にも女子の気に適(かな)う面貌があるが...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...これもまたある意味では西鶴の中の科学者の面貌を露出したものと云われるであろう...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...之とは殆んど全く異った面貌の下に現われる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...矢張当時の変らない面貌が躍如としているのが愉快だった...
戸坂潤 「社会時評」
...役者似顔絵を見るにその面貌(めんぼう)と衣裳(いしょう)の線を描ける筆力は遒勁(しゅうけい)なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その引締った肉体を見たものは、面貌の醜と、身長の短とを、忘れてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...支那事変が遂に世界戦争の面貌(めんぼう)を現(あらわ)して来て「研究どころの騒ぎではなく」なっていたのであるが...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...また物理学なども全くちがった面貌をとるようになるであろう...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...その面貌も次第に私の記憶から薄れようとしてゐるのであるが...
牧野信一 「疑惑の城」
...友達の妹(森百合子)の家出の事などを中心にして彼方此方に様々な形の低気圧が起らうとしてゐる明るい海辺の村の面貌を写し来つたのです...
牧野信一 「南風譜・梗概」
...それと同じ面貌を保ちつゞける私の...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...面貌(おもざし)はそう変ってもいない」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼女のやさしい面貌(おもざし)が浮かんできた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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